遺伝的な体質によって、尿酸の排泄に重要な役割を果たしている「尿酸トランスポーター」の機能に変異があり、尿酸排泄がうまく行えない人もいます。こうした人を除いては、基本的に生活習慣が大きく関係しているのが痛風の特徴。次のような人は、痛風になりやすいといえます。
果糖の多い清涼飲料水を毎日飲んでいる人は痛風を引き起こしやすいことが分かっている。
水分が不足すると尿の量が減少し、排泄する尿酸の量も減少する。夏場は特に注意が必要。
息継ぎをせずに行う激しい無酸素運動は乳酸を増やし、尿酸値を急上昇させる。汗をかくことによって水分不足にもなりやすいので要注意。
1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。