骨は一生の間、破骨細胞が古くなった骨を溶かし(骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨をつくる(骨形成)という作業を繰り返す骨代謝を行い、丈夫な骨を保っています。ところが、このバランスが崩れ、骨形成よりも骨吸収の働きの方が上回ると、骨量が減少して「鬆(す)」が入った状態に。これが骨粗鬆症です。骨粗鬆症は主に、「加齢」と「閉経による女性ホルモンの減少」によって起こります。
その他、カルシウムやタンパク質、ビタミンD不足などの「栄養不足」、骨に負荷がかかることで骨を強くする「運動の不足」、ステロイドの使用や糖尿病なども骨粗鬆症の原因となります。
産婦人科医・医学博士。1984年弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室助手、東京都立墨東病院総合周産期センター産婦人科医長などを経て、2002年に「ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック」を開院。女性のための総合医療を実現するためにNPO法人「女性医療ネットワーク」を設立(現理事長)。様々な情報提供、啓発活動、政策提言などを行っている。