骨粗鬆症になると、ちょっとしたつまずきや転倒などで次の部位を骨折しやすく、再骨折も起こしやすくなります。大腿骨頸部や椎骨の骨折は、寝たきりを招く原因にもなります。
骨粗鬆症が進行して背骨の圧迫骨折が起こると、次のような症状が見られます。当てはまるものが1つでもあったら早めに受診しましょう。
背骨を構成する椎体がつぶれると、その分、身長が縮む。若い頃と比べて3㎝以上縮んだら要注意。
複数の椎体がつぶれたり、椎体の前面がつぶれたりすると、前かがみの姿勢になって、背中や腰が曲がってくる。
椎体のつぶれを放置していると、周囲の筋肉が緊張したままで鈍い痛みが続く。立ち上がる時や、重い物を持つ時に背中や腰に痛みがある場合は、気づかないうちに圧迫骨折をしている可能性がある。
産婦人科医・医学博士。1984年弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室助手、東京都立墨東病院総合周産期センター産婦人科医長などを経て、2002年に「ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック」を開院。女性のための総合医療を実現するためにNPO法人「女性医療ネットワーク」を設立(現理事長)。様々な情報提供、啓発活動、政策提言などを行っている。