血液は、体のために必要な栄養素を体のすみずみまで届けたり、酸素や二酸化炭素の運搬、老廃物の排出、ホルモンの運搬、体温調節などの役割を持っています。その血液がドロドロになると、細胞がくっつき合って流れが悪くなり、動脈硬化などに発展する恐れがあります。
血液がドロドロになってしまう原因としては、アルコールの飲み過ぎ、脂ものの摂取、甘いものの食べすぎ、喫煙、運動不足、ストレスなどがあげられます。生活習慣の見直しをして改善していくと、重大な病気になることを予防できます。自分の生活を振り返ってみましょう。
1947年生まれ。1973年東京大学医学部卒業。東京大学第一内科医局長などを経て、現在、帝京大学理事名誉教授。専門は、動脈硬化、脂質代謝、糖尿病、肝臓病など。日本動脈硬化学会名誉会員を務める。
血液がドロドロになると、動脈硬化を引き起こし血管の内壁がふくらんだり、血管が狭くなったりして、血液が流れにくくなることがあります。これに、高血圧や喫煙などが加わると、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤など、重大な病気を引き起こすことにつながります。
血液がドロドロになるのは、肥満の人だと思われがちですがそうとは限りません。糖尿病や肥満体質の人でも、食生活に気をつけて定期的な運動を続けていれば、血液はサラサラのままなのです。逆に、脂ものや甘いものを食べ過ぎたり、運動不足が続いたり、ストレスがたまっていたり、不規則な生活を続けていたりすると、若い人でも血液はドロドロになってしまいます。自覚症状がないからといって油断してはいけません。さあ、あなたの血液ドロドロ度をチェックしてみましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの血液ドロドロ度をチェックします。