最近、抜け毛が多くなった、ハリやコシがなくなったと不安を感じていませんか?今は心配なくても、髪の健康を保つには、体の外側からのケアだけでなく、内側からのケアも大切です。あなたの髪の症状や日ごろの生活習慣をチェックし、早めの対処で髪の健康を守りましょう。
1980年防衛医科大学校卒業、87年順天堂大学大学院(皮膚科学)修了。ニューヨーク大学医学部研究員(細胞生物学)、順天堂大学医学部皮膚科助教授、東京医科大学皮膚科主任教授、東京医科大学病院病院長(兼務)を経て現職。壮年性脱毛症、円形脱毛症など毛髪のトラブルをはじめ、水虫、爪のトラブル、スキンケア、床ずれ、アトピー性皮膚炎、皮膚がんなど専門は幅広い。
髪の本数は日本人では平均約10万本といわれ、1本1本は2~6年のヘアサイクル(毛周期)で生え変わっています。頭皮の中にある毛根には、毛母細胞と呼ばれる細胞が存在し、細胞分裂を繰り返して髪を成長させています。ハリやコシのある健康な髪を保つためには、この毛母細胞に栄養や酸素が十分に行きわたることが重要です。栄養源は毛根の先端の毛細血管から運ばれてくるため、頭皮の血行が悪いと髪の元気もなくなってしまいます。ストレスや睡眠不足など自律神経の働きを乱す生活習慣は、頭皮の血行不良を招き、髪の健康を損う原因となりやすいので注意しましょう。また、毛母細胞の働きが衰えてヘアサイクルが乱れると、髪がやせ細ったり、抜けたり、抜け落ちた毛の後に新しい毛が生えてこなくなったりします。これが薄毛や脱毛で、遺伝的要因や生活習慣などが複雑に絡み合って起こります。この場合も早期のケアで予防・改善が可能ですから、気になる症状があれば専門医に相談してください。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの髪のトラブル度をチェックします。