トイレが近くなったり尿が漏れたりするトラブルは、「恥ずかしいから」と我慢している人が多いといわれます。こうした尿のトラブルは、加齢による現象として起こる場合もありますが、病気が原因のときもあります。原因を理解して早期に対処することが、快適な生活を送る上で大切です。
さて、あなたは尿のトラブルを抱えていても、人にいえないからといって我慢していませんか? 正しい知識を得て改善していきましょう。
1939年生まれ。’66年、信州大学医学部卒業。‘97年より聖路加国際病院副院長、泌尿器科部長となり、現在、聖路加国際病院顧問。専門は泌尿器科学、とくに排尿の生理学、婦人泌尿器科学。
排尿には、血液中の老廃物や摂取しすぎた水分や糖、塩分、アンモニアなどの有害物質を尿とともに排出し、血液をきれいにする役割があります。排尿の回数は、気温の変化や摂取した水分量、発汗、緊張などの精神状態などによって変わります。成人で、起きているときは、50歳未満で8回以内、眠っているときは、50歳未満は0回、50~60歳で1回、60歳以上は2回までが目安です。起きているときに10回以上トイレに行くことを「頻尿」といいます。
さて、あなたの排尿は正常なかたちで行なわれているでしょうか。チェックしてみてください。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの泌尿器系トラブル度をチェックします。