心臓は、血液を全身に送り出すため、まずは強い力で血液を動脈に流します。その際に内側から血管壁にかかる力を血圧といいます。高血圧は血圧の高さによって分類され、重症の高血圧症になると、一生涯を通して治療をしていかなくてはいけません。血圧をコントロールするためには、バランスのとれた食事や日ごろからの運動、ストレス解消などが必要になります。高血圧だと診断されている人もそうでない人も、もう一度自分の血圧をチェックし、適切な対処をしていきましょう。
1959年慶應義塾大学医学部卒業。64年同大学大学院修了後、米国ハーネマン医科大学留学。慶應義塾大学医学部老年内科科長、防衛医科大学校第一内科教授などを経て、現職。著書・監修本に『新版心臓病 よくわかる最新医学』(主婦の友社)、『生活習慣病を克服する 病気の分かりやすい解説からその予防・治療まで』(ライフ・サイエンス)など多数。
高血圧症は初期では自覚症状がないことが多く、知らないうちに進行して心臓や脳、腎臓、眼底、足や腹部の血管などに悪影響を及ぼすといわれています。そうした状態を放置しておくと、さまざまな合併症が起き、狭心症、心筋梗塞、脳溢血、一過性の脳虚血発作、腎不全、足の動脈硬化、腹部や胸部の大動脈瘤などになりやすくなります。血圧を気にせず健康的に暮らすには、ライフスタイルの自己管理が必要です。多量の飲酒や喫煙は血圧を上げるのでできるだけやめるようにし、入浴はぬるめのお湯にゆっくりと入るのがいいともいわれています。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの高血圧症危険度をチェックします。