「低血圧の人は長生き」とよく言われますね。確かに低血圧は高血圧と違い、重大な病気につながる心配はありません。しかし、低血圧が原因で「朝起きられない」「だるい」「疲れやすい」といった症状があり、日常生活に支障をきたすようになると問題です。なかには周囲の人に辛さをわかってもらえず、怠け者と思われてしまうといった悩みも。ただし、こうした不調は、日ごろの工夫次第で軽減することができます。あなたは、低血圧が疑われるような症状はありませんか? さっそくチェックして、症状の改善につなげていきましょう。
大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)卒業。医学博士。スウェーデンのリンショッピン大学臨床生理学教室客員研究員、大阪医科大学小児科助教授、大阪医科大学附属病院発達小児科科長、准教授を経て、2014年にOD低血圧クリニック田中を開院。『起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応』『起立性調節障害がよくわかる本』など起立性調節障害に関する著書多数。
一般的には、最大血圧(収縮期血圧)が100~110mmHg以下の場合を「低血圧」ということが多いようです。ただし、単に血圧が低いだけなら問題はなく、それによって不快な症状がある場合に、対策が必要となります。
低血圧には病気が原因のケースもありますが、多くは特別な原因のない体質的なもので、「本態性低血圧」と呼ばれます。低血圧の人は血液の循環が悪く、脳や体の組織に送られる血液が不足しがちなために、めまい、倦怠感、頭痛、動悸、息切れなどの不快症状が起こりやすくなります。血圧は生活スタイルや心理的な要素の影響も大きく、食事や睡眠の習慣が乱れている人やストレスが強い人は、こうした症状が現われやすいものです。低血圧の症状を改善するためには、まず、日ごろの生活習慣を見直し、生活リズムを整えることが大切です。「体質だから」とあきらめずに、少しでも快適に毎日を過ごせるように工夫しましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの低血圧の生活支障度をチェックします。