健診などで「血圧が高め」と言われて気になっている人、いませんか?適正な血圧の維持は、現在と将来にわたって健康を守る上で大切なポイントです。あなたもぜひ正確な知識を身につけて、毎日の健康管理に役立ててください。
1946年生まれ。71年札幌医科大学卒業。同年NTT東日本関東病院(旧関東逓信病院)内科にて研修後、72年札幌医科大学第二内科入局。その後、高血圧の研究のため米国サウス・カロライナ州チャールストンのMedical University of South Carolina薬理学教室に留学。帰国後、札幌医科大学教授、同附属病院長の学長を経て、現職。
血圧とは、血液が血管の壁を押す圧力のことです。心臓から血液が送り出される時にかかる圧力を「収縮期血圧」、血液が肺から心臓に入り、心臓からの血液の流れが休んでいる時に、膨れていた大動脈が元に戻り血液を押し出す際の圧力を「拡張期血圧」と呼び、正常値は収縮期血圧140㎜Hg未満/拡張期血圧90㎜Hg未満とされています。そしてこのどちらか、または両方が基準値を超える状態が続く場合に「高血圧」とチェックされます。高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管は徐々に傷んで硬くもろくなり、動脈硬化が進行します。また、血液が流れにくくなることで心臓にも負担がかかり、異常が起こりやすくなります。その結果、脳梗塞やくも膜下出血、心筋梗塞など、命にかかわる重大な病気を招いてしまうことが高血圧の恐ろしいところです。高血圧の予防には、日々の生活習慣の改善が第一。「血圧が高め」と言われたら、まずは食事、運動、休養などの習慣を見直してみましょう。
各項目について正しいと思う答えをチェックしてください。
あなたの血圧知識度をチェックします。