最近、疲れやすい、体がだるいなど、疲労感を訴える人が増えているといいます。疲れを感じるのは、年のせいだとか体質だとか、あきらめがちですが、疲労が長く続く場合には、原因となる病気が隠れていることが疑われます。それは、鉄欠乏性貧血、甲状腺機能低下症、肝臓病、糖尿病、低血圧、心臓病、冷え性、子宮筋腫、胃潰瘍など。とくに女性に多いのは、鉄欠乏性貧血と冷え性が原因で疲労を感じるケースです。鉄分が不足すると貧血を起こし、全身が酸欠状態になって疲労感が生じるのです。
さて、あなたの体は鉄分が十分の状態でしょうか。質問項目をチェックして確認してみましょう。
自治医科大学大学院医学研究科修了。日本消化器病学会認定専門医、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医、日本抗加齢医学会専門医、米国消化器病学会国際会員。『新しい腸の教科書』(池田書店)他著書多数。
貧血になると、全身が酸欠状態になり、疲労感が生じます。貧血は血液中のヘモグロビン(鉄とタンパク質で構成される)濃度が低下した状態をいいます。鉄欠乏性貧血は鉄分の摂取が少なかったり体内の鉄分が失われたりすることによって起こります。
疲れやすい、疲労を感じるなどの症状には原因があります。それは、睡眠不足や運動不足、過労、栄養不良などで、その状況が改善されると疲労も解消するはずなのです。貧血や冷え性は他の病気が原因でおこるケースもありますが、生活習慣の改善で治すことが可能です。ここで、あなたの鉄分不足度をチェックし、正しい知識を身につけて快適な毎日を送りましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの鉄分不足度をチェックします