塩分の高いものを食べると、自然と喉が渇きます。なぜかというと、人間の体液は塩分濃度が決まっているので、それを越える塩分を摂取するとその濃度を薄めようとする自己防衛反応から、水分を摂ろうとするのです。
余分な塩分と水分を摂取すると体液(血液)が増えます。血液が増えすぎると、心臓や血管内の一定量を超えてしまうため、血管が押し広げられて血圧が上がってしまいます。血圧が高くなると、動脈硬化を引き起こすことがあり、生活習慣病につながることもあります。さあ、あなたは塩分を摂り過ぎていないでしょうか。チェックしてみてください。
1947年生まれ。1973年東京大学医学部卒業。東京大学第一内科医局長などを経て、現在、帝京大学理事名誉教授。専門は、動脈硬化、脂質代謝、糖尿病、肝臓病など。日本動脈硬化学会名誉会員を務める。
高血圧は動脈硬化を促進したり、脳出血や心不全をもたらしたりします。動脈硬化が進むと動脈の内側が狭くなり、そこに血液のかたまり(血栓)ができて、血液の流れが悪くなります。その結果、そこから先の部分に血液が流れなくなり、組織が死んでしまいます。これが心臓で起こると心筋梗塞や狭心症、脳で起こると脳梗塞となるのです。
高血圧の原因は遺伝的な要因や、食塩の摂り過ぎ、運動不足、肥満、喫煙、ストレスなどがあげられますが、その中でも重要なのは塩分だともいわれます。あなたは塩分に注意して食事を摂っていますか? 生活習慣を見直し、健康を維持していきましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの塩分摂り過ぎ度をチェックします。