健診などで「中性脂肪値が高め」と言われても、放置している人が多いようです。中性脂肪の何がいけないのか、ため込む原因は何かなど、きちんと理解していますか?あなたの中性脂肪危険度をチェックして、セルフメディテーションに役立ててください。
1959年慶應義塾大学医学部卒業。64年同大学大学院修了後、米国ハーネマン医科大学留学。慶應義塾大学医学部老年内科科長、防衛医科大学校第一内科教授などを経て、現職。著書・監修本に『新版心臓病 よくわかる最新医学』(主婦の友社)、『生活習慣病を克服する 病気の分かりやすい解説からその予防・治療まで』(ライフ・サイエンス)など多数。
中性脂肪は体内に存在する脂質の一種で、トリグリセライドとも呼ばれます。健康診断などで「中性脂肪値が高い」と言われたら、これは血液中の中性脂肪が多い状態を意味します。中性脂肪値が高くても、これといった自覚症状があるわけではありません。しかし、過剰に中性脂肪が増えると、善玉コレステロールが減少したり、悪玉コレステロールが増えたり、血液の粘度が高まったりして、血栓形成動脈硬化が進んでしまうことが問題です。動脈硬化は、日本人の死亡原因の上位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの大きな原因となります。中性脂肪の基準値は50~149㎎/dL。この値を超えると脂質異常症の1つである「高トリグリセライド血症」と呼ばれます。たとえ基準値内でも「やや高め」と指摘されたら、食事をはじめとする生活習慣を見直し、改善に努めましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの中性脂肪危険度をチェックします。