肺にも別名「たばこ病」と呼ばれる生活習慣病があるのをご存知ですか?
喫煙者で、息切れや咳(せき)、痰などが続いている人は、特に注意が必要です。将来のQOL(生活の質)を低下させないために、あなたの危険度をチェック!
1979年東京大学医学部医学科卒業。医学博士。同附属病院助手、米国ネブラスカ州立医科大学呼吸器内科へ留学、東京大学医学部付属病院呼吸器科内科助教授などを経て、現職。専門は呼吸器、アレルギー内科。日本呼吸器学会呼吸器指導医・専門医、日本呼吸器内視鏡学会指導医、日本アレルギー学会指導医・専門医などを務める。著書に『喘息診療-こんなときどうするQ&A』(中外医学社)など多数。
長期的にたばこを吸い続けた人には、肺の生活習慣病が発症するといわれています。これが「COPD(慢性閉塞性(へいそくせい)肺(はい)疾患(しっかん))」で、従来「慢性気管支炎」「肺気腫(きしゅ)」と分けて呼ばれてきた病気を1つにまとめたものです。有害な物質を吸い込み続けることによって気道(気管支)や肺が障害され、呼吸機能が徐々に低下し、最後には酸素ボンベなしでは日常生活が送れなくなってしまう深刻な病気で、日本人の総患者数は500万人以上と推定されています。しかし、まだあまり知られていないうえ、症状がゆっくりと進行するため、異常に気づいて受診したときには重症に陥っているケースが少なくありません。一度障害された呼吸機能は自然に回復することはないので、少しでも早く病気の兆候を発見し、進行を食い止めるための自己管理を行うことが大切です。気になる症状がある人は、呼吸器科や呼吸器内科に相談してください。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの肺の生活習慣病危険度をチェックします。