「手足が冷えて眠れない」などという冷えの症状をよく聞きます。手足が冷えて痛みやのぼせや下痢などを伴い、日常生活が苦痛と感じる症状を「冷え症」といいます。
冷え症は、新陳代謝が悪い人や、エネルギーが燃焼しにくい体質の人に多いといわれています。病気ではありませんが、冷えに伴って頭痛やめまい、立ちくらみ、肩こり、腹痛、食欲不振、肥満、膀胱(ぼうこう)炎、むくみ、便秘、下痢、生理痛などを引き起こす場合があります。ただの冷えだと軽く考えていると、思わぬ大きな病気につながることもあるのです。さあ、あなたの冷え症度をチェックして、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
1958年、埼玉県生まれ。'80年東京薬科大学卒業、漢方専門薬局にて臨床に携わる。'84年自然美健康システム研究所入所。'86年、ケイ林東医学院に入学し、梁哲周先生に漢方を学ぶ。同年、東京都八王子市にイセヤ漢方薬局を開局。多摩中医薬研究会会長。
冷え症の対策としては、下着や靴下を重ね着するなどの寒さ対策や、入浴法、体操、食事法や薬の服用などを、毎日続けることがあげられます。とくに冬場は足首、手首を温かく保護することを忘れないでください。また、規則正しい生活とストレス解消を心がけ、楽しい毎日を送るのも大切なことです。腰や胃腸など、その人の弱い部分に症状が出やすくなりますから、自分の弱い部分を知り、そこを普段からいたわるようにしていきましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの冷え症危険度をチェックします。