肝臓はアルコールや薬剤などの分解だけでなく、栄養素の代謝や貯蔵、脂質の消化を助ける胆汁の産⽣など、たくさんの重要な役割をする臓器です。肝臓の病気は、肝硬変、A型・B型・C型の肝炎、脂肪肝……など、いろいろあります。
ウイルス性や遺伝性の病気ではなく、⽣活習慣病といわれる病気は、普段の⽣活習慣を改善すると病気の発症や進⾏を予防することができます。肝臓が発する不調のサインを⾒逃さず、早めに対処することが健康を保つことにつながるのです。さて、あなたの肝臓の調⼦はいかがですか?
1997年東海大学医学部卒業。医学博士。東海大学東京病院消化器内科医長、同・内視鏡室長を経て、2017年より現職。東海大学医学部非常勤准教授。日本内科学会総合内科専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本プライマリ・ケア学会プライマリ・ケア認定医、日本医師会認定産業医。
最近、⽇本では肝臓病の患者数が急増しているといわれます。肝臓の病気の原因は、ウイルス性のもの、アルコール性のもの、薬剤性、遺伝性の4つに分けられます。原因の中でもっとも多いのは、ウイルス性肝炎です。しかし、近年、急激に増えているのは、アルコールによって肝障害を起こしたり、脂肪肝や肝硬変になったりする⼈なのです。
多量のアルコールを飲むと、アルコールを分解する肝臓に⼤きな負担をかけます。そんなときは、初期に禁酒をする、飲酒をしたら休肝⽇をつくるなどして対処をする必要があります。年末年始になると、忙しさに加えて、お酒を飲む機会も増えるでしょう。肝臓を酷使していないかどうか、チェック項⽬を確認してみましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの肝臓の健康度をチェックします。