全身の骨量が減少して骨がもろくなり、骨折を起こしやすくなるのが、骨粗鬆症。「骨の生活習慣病」といわれる骨粗鬆症の予防には、食生活や運動習慣を見直すことが大切です。
骨によい生活ができているかチェックしてみましょう。
1964年京都府立医科大学卒業後、65年東京大学整形外科入局。76年東京都老人医療センター整形外科医長、90年東京都リハビリテーション病院副院長、99年東京都多摩老人医療センター院長、02年東京都老人医療センター院長・東京都老人総合研究所所長兼任、06年東京都リハビリテーション病院院長を経て15年より現職。専門は整形外科学、リハビリテーション医学。
骨は肌の細胞と同じように、古い骨を壊し(骨吸収)、新しい骨をつくる(骨形成)という新陳代謝を繰り返し、健康を保っています。これを骨代謝といいます。この骨代謝のバランスが崩れて骨吸収が骨形成の働きを上回ると、骨量が減少し、骨は「鬆(す)」が入ったようにスカスカになり、折れやすくなってしまいます。この状態が骨粗鬆症です。骨粗鬆症はほとんど自覚症状がないまま進行するため、骨折して初めて気づいたというケースが少なくありません。
骨量は誰でも加齢とともに徐々に減っていきますが、運動不足や栄養の偏りなどの要因があると、骨粗鬆症になりやすくなります。特に女性の場合、女性ホルモンが骨量を保つ役割をしているので、閉経後は注意が必要です。骨量を増やす生活習慣を心がけ、骨粗鬆症の予防に努めましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの骨の健康生活習慣度を診断します。