唾液の分泌が低下し、口が乾くドライマウス(口腔乾燥症)に悩む人が増えています。
放置すれば毎日の生活が不快なだけでなく、様々な病気のリスクを高めてしまうことに。
ドライマウスで起こりやすい症状と適切なケアを知るために、まずはチェックを!
1954年東京生まれ。東京医科歯科大学助教授等、米国スクリプス研究所博士研究員等を経て、2002年より鶴見大学歯学部教授。同年、ドライマウス研究会を設立。05年鶴見大学歯学部附属病院にドライマウス外来を開設。08年より4年間病院長。口腔から全身の健康を守ることの大切さを呼びかけている。
ドライマウスは、何らかの原因で唾液の分泌量が減り、口の乾燥感が長く続くものをいいます。日本では潜在的なドライマウスの患者数は3000万人ともいわれ、とくに中高年の女性に多く見られます。ドライマウスを引き起こす原因は、薬剤、全身性の病気、ストレスなど実に様々で、複数の原因が重なっていることも少なくありません。症状が重くなると、食事や会話がしにくくなったり、よく眠れなくなるなど生活の質(QOL)が著しく低下し、メンタルな面にも影響を及ぼします。また、唾液は食べ物の消化や殺菌などいろいろな働きで私たちの健康を守っていますが、この唾液が不足することで、虫歯や歯周病になりやすくなり、かぜや肺炎などの感染症にかかるリスクも増えてしまいます。「口の乾きぐらいで…」と考えず、気になる症状があれば早めに歯科やドライマウスの専門外来を受診してください。
各項目について当てはまる方をチェックしてください。
判定は目安です。多く当てはまるほどドライマウスの可能性が高まります。