脂質異常症は、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が増え過ぎた状態、あるいはHDLコレステロールが少な過ぎる状態を指しています。自覚症状がないからといって放置すると、時には致命的な病気を引き起こすことも。あなたの脂質異常症リスクをチェックして、毎日のセルフケアに役立ててください。
1972年慶應義塾大学医学部を卒業。オーストラリア留学を経て、85年より東京慈恵会医科大学附属青戸病院内科学講師、97年より同病院副院長となり、02年より内科学教授。13年同大学定年退職後、同大学客員教授。日本臨床栄養学会監事。著書に『脂質異常症コレステロール・中性脂肪が気になる人の食事』(共著、女子栄養大学出版部)など。
血液中に溶け込んでいる脂質には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類があります。このうちLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が多過ぎる状態、あるいはHDL(善玉)コレステロールが少な過ぎる状態を脂質異常症と呼んでいます。脂質異常症は遺伝的な要因や他の病気が原因となるものも見られますが、生活習慣の乱れが原因となることも多く見られます。とりわけ食生活とのかかわりは深く、高脂肪の食品や甘い物の摂り過ぎ、お酒の飲み過ぎなどは、脂質異常症を招く大きな要因となります。脂質異常症はほとんど無症状のまま進行しますが、放置すれば動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気を引き起こすこともあります。「血清脂質値の異常」は、体からのシグナルと受け止め、生活習慣の見直しを中心に取り組んで動脈硬化の予防・改善に努めましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの脂質異常症危険度を診断します。