最近、物が見えにくくなった、目が疲れやすくなった……など、気になる症状はありませんか?目の老化現象は、一定の年齢になれば、だれにでも確実に訪れるものです。正しい知識で適切にケアするために、まずはあなたの目の老化度をチェックしましょう!
1998年慶應義塾大学医学部卒業。同大学医学部研修医、東京都済生会向島病院、慶應義塾大学医学部助手を経て2012年より久喜かわしま眼科勤務、18年より現職。日本眼科学会専門医。専門は、角膜、ドライアイ、および眼表面を中心とした前眼部疾患。
老眼(老視)は加齢に伴って、目の調節力(ピントを合わせる力)が低下する現象です。物を見るとき、私たちは水晶体(すいしょうたい)という、カメラでいえばレンズにあたる部分の厚みを変えてピントを合わせています。しかし、加齢とともに水晶体は硬くなり、周辺の組織も衰えてくるため、調節機能がうまく働かなくなります。老眼で典型的な「近くが見えにくい」という症状は、このために起こるものです。また、目から入る光の量を調節する瞳孔(どうこう)の働きも衰えてくるため、「暗いところで物が見えにくい」といった症状も起きてきます。
こうした目の老化現象は、個人差はあっても40歳を過ぎた頃から自覚されるようになり、同時に目が疲れやすい、乾きやすいという訴えも増えるようになります。目の老化は避けることができませんが、できる限り目への負担を減らす生活を心がけることで、快適に過ごすことは可能です。目に不快症状を感じたときは、早めに眼科に相談してください。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの目の老化度を診断します。