いびきは、睡眠中に上気道(鼻・口からのどにかけての空気の通り道)が何らかの原因で圧迫されて狭くなり、呼吸のたびに空気抵抗が生じたり、周りの粘膜が振動して起こります。いびきは誰でもかくものなので、それ自体は病気とはいえません。しかし、一晩中大いびきをかくような場合は、その背景に体のトラブルがあるケースがほとんどです。また、慢性的ないびきを放置すると、睡眠中に一時的に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」になり、危険な合併症を引き起こしてしまうこともあります。自分や家族のいびきが気になったら、「いびきくらいで」と思わずに、耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。子どものいびきは、のどの奥の上部にあるアデノイドや、扁桃腺の肥大などで鼻呼吸に障害があるケースが多く、放置すると発育の妨げになることもあるので、やはり早めに医師に相談してください。
筑波大学卒業、東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。医学博士。社会医学系専門医協会指導医・専門医、日本睡眠学会専門医。2013年RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック設立。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
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