健康な頭皮とは、表面がきれいで透き通り、みずみずしい状態です。もちろんフケはなく、毛穴が見えて毛根がしっかり奥まで入っているのがわかります。髪が美しくてツヤがある人は、頭皮も透明できれいだともいわれます。
頭皮が傷む原因は、乾燥や日焼け、パーマやカラーリングなどの外的刺激や、間違ったヘアケア、不規則な生活、ストレスなどが考えられます。ヘアスタイルを気にするのと同じように頭皮の健康も考え、きれいな髪を維持したいものですね。
さあ、あなたは正しいヘアケアをし、すこやかな頭皮を保っているでしょうか?頭皮チェックをしてみましょう。
1980年防衛医科大学校卒業、87年順天堂大学大学院(皮膚科学)修了。ニューヨーク大学医学部研究員(細胞生物学)、順天堂大学医学部皮膚科助教授、東京医科大学皮膚科主任教授、東京医科大学病院病院長(兼務)を経て現職。壮年性脱毛症、円形脱毛症など毛髪のトラブルをはじめ、水虫、爪のトラブル、スキンケア、床ずれ、アトピー性皮膚炎、皮膚がんなど専門は幅広い。
頭皮の健康を維持するには、正しいヘアケアが決め手です。毎日のシャンプーの仕方をおさらいしましょう。
まずは髪を濡らす前にブラッシングをしてから、お湯だけで洗う「予洗い」をします。熱すぎないお湯で頭皮まで丁寧に洗い流すことで、仕上がりが変わります。
その後に、いよいよシャンプーです。シャンプーは泡立ててから数ヵ所に分けて髪につけるのがコツ。洗う時は爪を立てずに指の腹を使います。この時、洗いながら頭皮をマッサージしましょう。洗い終わったら、よくすすぎます。すすぎ残しはフケやかゆみの原因になるので注意しましょう。
次にコンディショナーを毛先からもみ込んで浸透させます。頭皮にはできるだけつけないようにしましょう。コンディショナーの後も、よくすすぎます。
髪を乾かすときは、タオルドライをしっかり行ってから、熱すぎない温度でドライヤーをかけます。最後に抜け毛傾向の人は育毛剤や発毛剤を、そうでない人は化粧水の役目のある養毛剤や頭皮用の化粧水をつけると、乾燥を防ぐのに役立ちます。こうしたヘアケアを心がけ、美しい頭皮と髪を保ちましょう。
日々の生活を振り返り、以下の質問にお答えください。あなたの頭皮の健康度を診断します