口内炎はごくありふれた疾患ですが、辛い痛みが生活に及ぼす影響は大きいもの。たびたびくり返している人は、何か誘因がないかどうか、確かめる必要がありそうです。さあ、あなたの口内炎危険度をチェックしてみましょう。
1980年鶴見大学歯学部卒業。同大学附属病院 口腔機能診療科。日本口腔外科学会認定口腔外科専門医・指導医。著書『チェアサイド・介護で役立つ口腔粘膜疾患アトラス』(クインテッセンス出版)など。
口内炎とは、口腔(口の中)やその周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。一般的に、最も多くみられるのは「アフタ性口内炎」で、口の中の粘膜や唇に直径1~10ミリほどのポツンとした白っぽい病変(アフタ)ができ、強い痛みを伴うのが特徴です。アフタ性口内炎は、過労やストレス、ビタミン不足、歯の機械的な刺激などが誘因として挙げられていますが、はっきりした原因はよくわかっていません。口内炎ができてしまったら、刺激物の摂取を避け、うがいや歯磨きで口の中を清潔に保つことを心がけましょう。また、市販のステロイド軟膏やパッチ(貼り薬)は、症状を和らげ、治癒を早める効果が期待できるので、利用するのもよいでしょう。口内炎がなかなか治らなかったり、頻繁にくり返す場合、また、痛みがひどくて食事が摂れない場合などには、口腔外科や歯科、耳鼻咽喉科を受診してください。
日ごろの生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。あなたの口内炎危険度を診断します。