めまい(眩暈)の患者が日本には約3000万人いると推定されています。「休んでいればそのうち治る」と治療に積極的でない人もみられますが、めまいは時には命にかかわる場合もあるので、決して軽んじていいものではありません。自分はめまいに注意が必要なのか、この機会にぜひチェックしてみましょう。
1988年埼玉医科大学卒業。帝京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科助手、ドイツ・マグデブルグ大学耳鼻咽喉科研究員、埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科副部長、目白大学言語聴覚学科教授を経て、現職。日本耳鼻咽喉科学会専門医。著書に『【読む常備薬】図解 いちばんわかりやすいめまいの治し方: 「医師がすすめる名医」の最善・最短の治療法』(河出書房新社)『あぶない! 聞こえの悪さがボケの始まり: 「耳」を知る、治す、鍛える』(小学館)などがある。
めまいとは、体の機能に何らかの不調やトラブルが起こって平衡感覚が損なわれ、自分や周囲の景色が動いていないにもかかわらず動いているように感じる感覚異常のことです。めまいの原因や症状は様々で、一過性の軽いめまいもあれば、長く続いたり繰り返したりするもの、緊急性が高いものもあります。めまいは目に見えるような病気やけがではないため他人には理解してもらいにくい面もありますが、めまいを「我慢した結果、転倒事故を起こしてしまった」「重大な病気が隠れていた」ということもあり得る、当事者にとってはなかなかやっかいな存在です。めまいの治療が遅れると慢性化する場合もあり、日常生活に支障をきたしてしまいます。また、めまいがひとたび重症化すれば、治療を施しても元の健全な状態には戻れなくなります。めまいは治療を早期にスタートさせることが大切な症状だと認識しておきましょう。
日々の生活を振り返り、以下の質問にお答えください。
あなたのめまい注意度をチェックします。