子どもの病気と思われがちなが、ここ最近では大人に増えています。コンコンという原因不明の咳が長く続いている人は、要注意!周囲に感染を広げてしまわないためにも、気になる症状をチェックしましょう。
1981年九州大学医学部卒業。同年、同仁会耳原総合病院内科研修、84年東北大学第一内科、85年同仁会耳原総合病院呼吸器科、90年国立病院機構福岡病院(旧国立療養所南福岡病院)を経て、94年米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。国立病院機構福岡病院呼吸器科医長、部長を経て、2020年より現職。日本内科学界専門医、日本呼吸器学会指導医、日本アレルギー学会指導医。
百日咳は、百日咳菌という細菌によって起こる呼吸器感染症です。軽いかぜのような症状で始まり、コンコンという乾いた咳が長く続くのが特徴で、人によっては回復まで2~3カ月かかることもあります。大人の場合は大事に至ることは極めてまれですが、子どもが感染すると重症化しやすく、特にワクチン未接種の乳児では呼吸困難や二次感染による肺炎などを引き起こすケースも少なくありません。百日せきワクチンは、三種混合ワクチンとして生後3カ月から接種できますが、最近ではワクチンの効果が低下した大人が百日咳にかかり、子どもに感染させてしまうケースが問題となっています。大人の百日咳は症状が軽いこともあり、単なるかぜとして放置されがちです。原因のわからない咳が長引く場合は百日咳を疑い、できるだけ早めに医療機関を受診するようにしましょう。
日々の生活を振り返り、当てはまる答えをチェックしてください。
あなたの大人の百日咳をチェックします。