ネオスチグミンメチル硫酸塩 (ねおすちぐみんめちるりゅうさんえん)Neostigmine Methylsulfate

ネオスチグミンメチル硫酸塩

作用と特徴

眼科用薬に用いられる目のピント調節機能改善成分です。目は、対象との距離に応じて水晶体を厚くしたり薄くしたりすることで、ピントを調節しています。この働きは、水晶体の周りにある毛様体筋と呼ばれる筋肉の収縮・弛緩によって行われます。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、毛様体筋に指令を送る神経伝達物質アセチルコリンの働きを高め、毛様体筋を収縮させることで目の調節機能を改善します。点眼薬のほか、人工涙液、コンタクトレンズ装着液、洗眼薬などに配合されています。

注意事項

この成分の含まれた薬でアレルギーを起こしたことがある人、アレルギー体質の人、病気の治療中の人は、使用前に医師または薬剤師に相談してください。
主な副作用として、過敏症状、一過性の眼圧上昇(眼痛、見えにくい、頭痛)、調節けいれん(見えにくい)などが報告されています。こうした症状に気づいた時や、2週間くらい使用しても症状の改善が見られない場合は、医師または薬剤師に相談してください。

ちょっと一息

かすみ目の原因

「目がかすむ」「ぼやけて見える」「ピントが合うのに時間がかかる」といった症状は、目の酷使によって生じやすいものです。特に目に負担をかけるのは、パソコン作業のように、長時間近くをじっと見続けること。毛様体筋の緊張状態が続き、筋肉疲労を起こしてピント調節機能が低下してしまいます。
また、40代以降に増える老眼では、老化によって水晶体が硬くなり、ピント調節力が衰えるため、近くの対象が見えにくくなります。最近では、若い世代でも長時間のスマホやゲームが原因で、老眼のような症状を訴えるケースが増え、「スマホ老眼」と呼ばれています。
かすみ目の原因にはこのほかにも、目に合わないメガネやコンタクトレンズの装用、近視、遠視、乱視といった目の屈折異常などがあります。中には目や神経の病気が隠れていることもあるので、症状が続く場合は放置せず、眼科を受診するようにしましょう。


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※この内容は成分の一般的な特徴について記したものです。

製品の効能とは異なりますので、詳しくは製品の解説をご確認ください。

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