ショウガ科の植物である「ガランガル(学名:Alpinia galanga)」の地下茎から抽出したエキスです。このガランガルのエキスは、覚醒作用や集中力を向上させる作用、カフェインの効果をサポートする作用などが確認されており、カフェインに代わる成分としてカフェインフリーの栄養ドリンク(エナジードリンク)に配合されています。
栄養ドリンクは、体力や集中力の維持・改善、疲労の回復・予防などを目的とするもので、多量に摂取することで、より健康が増進するものではありません。健康のためには、十分な休養、バランスのよい食事、適度な運動を心がけましょう。
ガランガルは、和名を「ナンキョウ(南姜)」といい、タイでは「カー(kha)」と呼ばれている食材です。見た目は日本のショウガとよく似ていますが、断面はより白くて固く、ショウガとこしょうを併せたようなさわやかな香りと強い辛みを持ちます。
タイやインドネシアの料理には欠かせないスパイスの1つで、カレーやトムヤムクンなどの材料として用いられるほか、魚や肉の臭み消しに、またリキュールなどのフレーバーとしても利用されています。因みにガランガルには「大ガランガル」と「小ガランガル」の2種類があり、タイ料理などによく使われるものは大ガランガル(ナンキョウ)に当たります。
小ガランガルは和名を「リョウキョウ(良姜)」といい、その根茎を乾燥させたものが漢方の生薬として用いられています。リョウキョウには健胃作用や鎮痛作用があり、健胃薬として有名な「安中散(あんちゅうさん)」にも配合されています。