子どもの病気とセルフメディケーション
あれ?様子がおかしい
いざという時の対処と心構え
子どもの病気は突然やってきます。いざという時に
焦ったり慌てたりしないよう、日頃から準備や対策を講じておきましょう。
不調のサインを見逃さない
子どもの病気の発見には、「いつもと違う」という周囲の大人の気づきが重要です。機嫌のよしあしや食欲の有無は、子どもが病気にかかっているかどうかの大きなバロメーター。元気がよい時の状態をしっかり把握し、変化を見逃さないことが大切です。体をすり寄せて甘えたり、元気なくゴロゴロとしているような時は体調が悪い場合も。どこか悪いところはないか、子どもに優しく聞いてみましょう。

元気がない普段よりおとなしかったり、ゴロゴロしている時は要注意です。

顔色が悪い健康状態は顔色にも現れます。変化を見逃さないようにしましょう。

食欲がない食欲不振は不調のサインや病気の前触れの可能性があります。

甘える不調の時には体をすり寄せてきたり、抱っこをせがんだりすることがあります。

自己判断は禁物
子どもが病気になってしまった時は、冷静な対処をしましょう。大したことがなさそうに見えても、命にかかわる重篤な病気のこともあれば、激しいけいれんなど重篤に見えても、病気としては軽いといったこともあります。いずれにしても、子どもの病気は見た目だけでは判断しにくいものです。むやみに判断せず、不安な場合は医師や薬剤師などの専門家の判断を仰ぐことが大切です。

休日・夜間診療を行う医療機関を調べておこう
子どもの病気は予兆もなく、突然やってきます。いざという時に慌てないように、休日・夜間診療を行う最寄りの医療機関を把握しておきましょう。情報は各自治体の広報誌・ウェブサイトに掲載されています。
症状別家庭でのケア
病気の時は苦しいものです。少しでも子どもの苦痛を和らげ、回復をサポートできるよう、症状に適したホームケアをしてあげましょう。熱がある時は部屋の温度を高くし過ぎない、咳が出ている時は室内の換気と加湿をこまめに行うなど、寝ている環境を過ごしやすくしてあげることも大切です。


●縦に抱き背中を軽くさする
●上体を起こし呼吸を楽にしてあげる
●部屋を乾燥させない
●上体を起こし呼吸を楽にしてあげる
●部屋を乾燥させない

●部屋の温度を高くしすぎない
●熱が上がり切ったら薄着に
●水分補給は十分に
●汗をかいたらこまめに拭く
●熱が上がり切ったら薄着に
●水分補給は十分に
●汗をかいたらこまめに拭く


●横向きに寝かせる
●吐き気が治まったら少量ずつ水分補給
●衣類やおむつを暖める
●吐き気が治まったら少量ずつ水分補給
●衣類やおむつを暖める
常備したい薬と子どもに薬を与える時の注意点
子どもが急に発病した時の応急手当てのために、常備薬は必要です。子ども用のかぜ薬、解熱鎮痛薬、整腸薬、皮膚のかゆみや炎症を抑える塗り薬の他に、冷却シート、体温計、スポーツドリンクなども備えておくとよいでしょう。薬を選ぶ際は、薬局で薬剤師と相談の上、購入しましょう。
子どものために
備えておきたい
薬&アイテム
●総合感冒薬備えておきたい
薬&アイテム
●解熱鎮痛薬
●整腸薬
●皮膚の塗り薬
●冷却シート
●体温計
●スポーツドリンク
など

せき、鼻みずなど、かぜの諸症状を緩和する子供用のかぜ薬や、用法用量を調節することで家族で使えるかぜ薬もあります。
子どもが好きなのはおいしい薬!?
味がよい薬ほど子どもの服用率は高くなります。苦い薬は砂糖やゼリー、プリンなどに混ぜて与えてもよいでしょう。ただし薬を混ぜるのに好ましくない食品もあります。あらかじめ医師や薬剤師に相談するようにしましょう。