【ベジ薬膳 レシピ07】
もやしと牛肉のわさびじょうゆ炒め
調理時間:10分
●緑豆もやし……200g
●牛切り落とし肉……150g
●塩……ふたつまみ
●酒……小さじ2
●片栗粉……小さじ1
●【A】しょうゆ……大さじ1
●【A】みりん……大さじ1/2
●【A】練りわさび……小さじ1と1/2
●サラダ油……大さじ1/2
●粗びき黒こしょう、細ねぎ(小口切り)……各適量
もやしは、ひげ根が気になる場合は除く。【A】は合わせて混ぜておく。牛肉に塩、酒をもみ込み、片栗粉をまぶす(a)。
① フライパンにサラダ油を中火で熱し、牛肉を炒める。8割ほど色が変わったら、もやしを加え、強めの中火で1分半ほど炒める(b)。
② 【A】を加えてさっと炒め合わせる(c)。全体に調味料がなじんだら器に盛り、粗びき黒こしょうを振って、細ねぎを散らす。
● 牛肉に片栗粉をまぶすと、肉が軟らかく、味がなじみやすくなります。また、もやしから出た水分も吸ってくれるため、水っぽくなるのを防げます。
● 水分が出やすいもやしは、加えたら火を強めにし、短時間で炒め合わせましょう。
● わさびは加熱で風味が飛んでしまいやすいので、【A】を加えてから手早く仕上げます。
不調をもたらす湿気を、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。これから来る梅雨は、湿邪によって体が余分な水分をため込み、むくみやだるさが起こりやすい季節。そんな時に摂りたいのが、体の余分な水分を代謝してくれる「もやし(緑豆もやし)」です。実は見た目と違って、発芽直後のもやしは、成長するための栄養となる成分を含み、タンパク質やビタミンCなどの栄養があります。
監修プロフィール
料理家・国際中医薬膳師
齋藤 菜々子 (さいとう・ななこ)
飲食店経営の両親の元育ち、大学卒業後一般企業に就職。忙しい日々の中で食事が心身の充実につながることを実感し、料理の道を志す。料理家のアシスタントを務めながら日本中医食養学会・日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使った作りやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案。書籍・雑誌・企業へのレシピ提供、イベント出演など活動中。著書に『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)等がある。