【ウェルエイジングのヒント。40代からのお悩み解決メイク 01(前編)】
肌メイク(ベースメイク)テクニック
40代からのメイクのお悩みは、肌と眉が決まればほとんどが解決します! 肌メイクで目指したいのは、シミやシワを“厚塗り”で隠すのではなく、全体にあか抜ける“ツヤ肌”。ツヤ肌づくりにはスキンケアも大切です。
●40代からの「肌メイク」3ポイント
➀ブラシと下地で厚塗り防止
コンシーラーやファンデーションは専用ブラシで塗る、化粧下地をきちんと使うなど、まずはアイテムをそろえるだけで、厚塗りが防げてきれいに仕上がります。
②コンシーラーはオレンジ色
ベージュよりもオレンジ色のコンシーラーのほうが、シミや肝斑(かんぱん)を消しやすいです。ファンデーションの前に仕込むのがコツ。
③ファンデーションはリキッド
若見え肌のポイントは“ツヤと透明感”。ファンデーションはパウダーではなくリキッド系を選びましょう。
●Step1 化粧下地
化粧下地は、肌の明るさと色を調節するためのもの。顔全体に均一に塗るとのっぺりと“白浮き”してしまうので、くすんだ暗い部分から塗り始め、気になるところを中心に薄く伸ばします。一般的にくすみを消す色とされるラベンダー色は、年齢肌に塗ると白浮きしがち。40代からは血色がよく見えるオレンジ色の化粧下地がおすすめです。
<塗り方>
➀小豆大程度の量の化粧下地を手にのせる。塗り過ぎを防ぐため、顔には直接つけない。
②くすみやすく、暗く影になりやすい部分(目の下、目尻、ほうれい線の出発点、口角の横など)に置いていく。
③肌を傷めないように、力が入りにくい中指と薬指を使って外側に向けて優しく伸ばす。気になるところを中心に広げ、全面に塗らなくてもOK。
●Step2 コンシーラー
クマや肝斑などのくすみや色ムラは、ファンデーションの前に、コンシーラーで色補正しておくときれいになじみます。色は、ベージュだとシミや肝斑が灰色に浮き出て見えてしまうので、補色になるオレンジ系でカバーします。指で塗ると厚塗りになったり、ムラになりがちなので、簡単に自然に塗るには、コンシーラーブラシを使いましょう。ブラシでトントンと置くように塗ります。
➀コンシーラーをブラシに取り、クマや肝斑などが気になる部分に置く。
②真ん中は触らずに、周りだけをブラシで少しぼかす。ブラシをトントンと置いていく感覚で、こすらないようにぼかすのがポイント。
●Step3 ファンデーション
若見え肌のポイントは“ツヤ感”。パウダーファンデーションを使っている人は、リキッドファンデーションに変えるだけで簡単にツヤ肌が手に入ります。また、年齢を重ねると、シミやくすみで肌色は少しずつ暗くなります。10年間、ファンデーションの明るさを変えていない人は、一段暗めに変えてみましょう。美しく仕上げるために、ここでも専用のファンデーションブラシを使うのがコツ。最後に化粧崩れを防ぐフェイスパウダーで油分を押さえて仕上げます。
➀リキッドファンデーションの塗り過ぎを防ぐため、1プッシュ程度を手に出してから、頬やあごなどにブラシで置く。
②外へ向けて優しくブラシを動かし、力を入れずに広げる。
➂フェイスパウダーとは、おしろいやフィニッシュパウダーとも呼ばれる化粧崩れを防ぐパウダーのこと。最後に、テカリや化粧崩れが気になるTゾーンや小鼻に、フェイスパウダーを軽く押さえるようにのせる。他の部分は余ったパウダーで押さえる程度にし、使い過ぎない。
●プラスα 自然な血色感を出すなら「クリームチーク」をプラス
フェイスパウダーで完成にしてもOKですが、顔色がくすみがちな40代からは、チークを上手に使うとさらに若見えします。自然な血色感を出すにはクリームチークがおすすめです。
①頬骨の高さで真っすぐ、頬の中央からこめかみに向かってクリームチークを3カ所に置く。
②スポンジで優しくなじませると自然な血色感に。
監修プロフィール
船津有史さん
えがお写真館/EGAO ヘアメイクアップアーティスト
都内・ニューヨークで美容師として活動後、雑誌・広告やアーティストなどのヘアメイクを経て、2017年にシニア専門スタジオ「えがお写真館」にヘアメイクアップアーティストとして参画。2019年より「えがお美容室」のディレクターも務め、若見せのカリスマヘアメイクとして注目を集める。著書に『悩みがぶっ飛ぶ50代からのヘア&メイク術』(扶桑社)、『55歳、「今さらムリ?」あきらめていてもキレイになれますーオバ見えメイク卒業マニュアル』(インプレス)がある。
シニア世代に「ベストショットを届けたい」という思いから、2014年に東京・巣鴨でシニア世代専門の写真館としてオープン。撮影、フェイシャルエステ、ヘア&メイクアップ、ファッションコーディネート、ネイル&ハンドケアを通じて、撮影のプロセスを楽しみ、できあがった写真を見て、本人もご家族も幸せな気持ちになれる写真館。
https://egao-salon.jp/shop/shashinkan/