【ウェルエイジングのヒント 40代からのお悩み解決メイク 02(後編)】
眉メイク(アイブロウ)テクニック
年齢と共に薄くなったり、たるみや表情のクセなどによって左右の高さや角度に差が出てきたりしてしまう“年齢眉”のお悩みは、基本のバランスに補正するだけで美しく決まります。
●40代からの「眉メイク」3ポイント
➀パウダー+ペンシルで
アイブロウペンシルだけで描くと、貼りつけたような濃い眉になりがち。 「ブラウンのアイブロウパウダー」で眉頭と全体を描き、「グレーのアイブロウペンシル」で毛を描き足す"2種使い"なら、自然な眉が描けます。
②付属の鏡・ブラシNG
ケース付属の小さな鏡とブラシを使って、左右対称の眉を描くのは難しいもの。「大きな鏡を真っすぐ見て描く」「眉専用の長いブラシを使う」たったこれだけで上手に描けるようになります。
③左右の眉の高さをそろえる
年齢を重ねると、表情のクセや、顔のたるみなどが原因で左右の眉の高さが違ってしまうお悩みも増えてきます。まずは「眉頭の高さ」をそろえると、左右対称に補正できます。
●下準備 アイブロウパウダー(ブラウン)、アイブロウペンシル(グレー)、専用ブラシを用意する
アイブロウパウダーはブラウン系の3色セットを選びましょう。ベージュのパウダーは眉頭を補正するために使います。その後ブラウンのパウダーで全体を描き、グレーのアイブロウペンシルで毛を描き足すと、眉が濃くなり過ぎず、自然な形に補正できます。
アイブロウパウダーのケースに付いているブラシは短く、力が入り過ぎてしまうので、専用の長いアイブロウブラシを使いましょう。また、眉を描くのが苦手な人にとって、大切なのが鏡です。ケースの鏡では顔全体が見えず、卓上鏡では下を向く姿勢になるため、いずれも正面から全体を見ることができません。ドレッサーなど、顔全体が映る大きな鏡を真っすぐに見て描くだけで、仕上がりが美しくなります。
<描き方>
●Step1 アイブロウパウダー
➀眉専用ブラシにベージュのアイブロウパウダーを取り、手の甲でいったんなじませる。鏡を真っすぐに見て、眉頭が左右対称になるようにパウダーをふんわりのせ、眉頭の高さ・角度をそろえる。左右、いずれかの眉を基準にして補正するとよい。
②薄いブラウン、濃いブラウンの2色のパウダーを使って眉全体を描く。この時も一度、手の甲でパウダーをなじませてからのせると、濃くなり過ぎるのを防げる。描く時は、どちらか一方の眉を先に描いてしまうのではなく、左右の眉を交互に少しずつ描いていくと、左右のバランスが取りやすい。
●Step2 アイブロウペンシル
アイブロウペンシルで、毛のないところに毛を描き足していく。頬に小指を置き、小指を支点にしながらペンシルを動かすと、ぶれずに安定して描ける。
●仕上がりチェック ①正面からのチェックポイント
“老け見え”しない、きれいな眉にするポイントは、眉頭・眉尻・眉山の3つ。眉尻が眉頭より下がると老けた印象になってしまうので、眉頭と眉尻は同じ高さにそろえましょう。眉尻の長さは、小鼻と目尻を結んだ延長線上を目安にします。また、眉山は“2:1”のバランスと覚えましょう。眉頭から眉山までの長さが2、眉山から眉尻までの長さが1になるようなバランスにすると、美しく見えます。
●仕上がりチェック ②下からのチェックポイント
描いた眉が、どこかぼんやりした印象の時は、眉下のラインがガタガタで、そろっていない可能性があります。最後に少しあごを上げ、鏡で下から見て確認しましょう。眉下のラインがきれいにそろっていると、美しく上品な印象になります。
監修プロフィール
船津有史さん
えがお写真館/EGAO ヘアメイクアップアーティスト
都内・ニューヨークで美容師として活動後、雑誌・広告やアーティストなどのヘアメイクを経て、2017年にシニア専門スタジオ「えがお写真館」にヘアメイクアップアーティストとして参画。2019年より「えがお美容室」のディレクターも務め、若見せのカリスマヘアメイクとして注目を集める。著書に『悩みがぶっ飛ぶ50代からのヘア&メイク術』(扶桑社)、『55歳、「今さらムリ?」あきらめていてもキレイになれますーオバ見えメイク卒業マニュアル』(インプレス)がある。
シニア世代に「ベストショットを届けたい」という思いから、2014年に東京・巣鴨でシニア世代専門の写真館としてオープン。撮影、フェイシャルエステ、ヘア&メイクアップ、ファッションコーディネート、ネイル&ハンドケアを通じて、撮影のプロセスを楽しみ、できあがった写真を見て、本人もご家族も幸せな気持ちになれる写真館。
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