【ウェルエイジングのヒント 40代からの可動域を広げるストレッチ 01】
肩甲骨ほぐし
普段、デスクワークなどで猫背の姿勢が多くなりがちなミドル世代。肩こりや四十肩などに悩まされていませんか? 日々忙しくて運動する時間が取れない人でも、簡単に続けられて、「肩が軽い!」を実感できる「肩甲骨ほぐし」ストレッチをご紹介します。
●肩甲骨ほぐしのポイント
胸の筋肉を広げる
肩こりや四十肩の主な原因は、普段の姿勢にあります。特にスマートフォンやパソコン作業などで猫背の姿勢が続くと、胸の筋肉が縮まり、反対に背中側の筋肉が広がったままになります。そのため、肩甲骨周りをほぐすには、まずはその裏側に当たる「胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)」をほぐして広げることが大切です。
立ったまま実践でき、短時間でいつでも行える「胸の筋肉をほぐす」ストレッチです。
①肩甲骨を壁につけて立ち、ひじが肩よりも下になるようにして右腕を上げる。手の甲を壁につけたら、肩のつけ根の内側の胸(小胸筋の位置)を左手で押さえる。
②ひじの位置を変えずにゆっくりと腕を下ろし、手のひらを壁につける。上げ下げを何度か繰り返す。反対側の腕も同様に行う。胸の筋肉を押さえることで、小胸筋を意識しやすくなる。
➂次に壁から離れ、指先を胸の前で合わせたら、息を吐きながら腕を真横に開く。
➃今度は腕を伸ばして前でそろえ、真横に開いて戻す。腕を開く時に息を吐き、腕を戻す時に息を吸う。
➄同様に腕を伸ばして前でそろえ、息を吐きながら斜め上へ開く。もう一度閉じ、息を吐きながら真横へ開く。
➅同様に斜め下へ開く。真横→斜め上→真横→斜め下……と順に繰り返す。
➆指先を肩に乗せ、胸の前で両ひじをつける。そのまま後ろへひじをぐるりと回す。両ひじを背中で合わせるイメージで、肩甲骨とひじが同じ動きになるように大きく動かす。
うつぶせ姿勢で行う肩甲骨ほぐしです。ベッドでもできるので、ぜひ毎日の習慣にしてみましょう。
➀うつ伏せになり、右腕を肩の高さで伸ばす。左手は胸の横で曲げ、手のひらを床につける。
②左手のひらで床を押しながら、左半身を持ち上げ、右手と胸を伸ばしていく。
➂左足を床から離し、つま先を後ろの床につける。頭を床につけ、左手を腰に添えて肩を回し、胸を開いて呼吸を深める。
➃反対側も同様に行う。
【動画でもっと詳しく】
【大正製薬担当者も試してみました】
私は普段あまり運動をしていないのですが、「いつでもできる 簡単、肩甲骨ほぐし」を、撮影中に先生と一緒に実践してみたら、簡単なのに肩が本当に軽くなりました! 肩をほぐすためには、一見関係なさそうな胸の筋肉をほぐすことから……というのも初めて知り、勉強になりました。(「大正健康ナビ」担当:M)
監修プロフィール
森和世(Kaz)さん
BodyQuest/エクササイズディレクター・ヨガインストラクター
1999年、アパレル商社を退職し単身カナダへ渡る。様々なエクササイズやヨガに出会い、エクササイズが生活の一部となる。帰国後、10kg太った体を半年で戻し、その時の経験を元に、きれいにやせるエクササイズを多数考案。現在は、オンラインパーソナルトレーニングや、東京・代々木のパーソナルトレーニングジム「BodyQuest24」にてヨガ&エクササイズトレーナーを務める。
東京・代々木に、パーソナルトレーニングジム「BodyQuest24」(東京都渋谷区千駄ケ谷5-22-3 1F)を運営する他、オンラインで実践できるパーソナルボディデザインプログラムなども企画し、一人ひとりの目標に合った体づくりをサポートしている。