【ウェルエイジングのヒント 40代からの可動域を広げるストレッチ 02 股関節ほぐし】
通勤中、気づいたら「歩幅が狭くなったな……」と感じることはありませんか? それは股関節の可動域が狭まっているせいかもしれません。股関節周りの筋肉が凝り固まると歩幅が狭くなり、体を動かしにくくなります。また腰痛や足の冷え、むくみにつながることも。簡単にできる「股関節ほぐし」ストレッチで伸ばしていきましょう。
●股関節ほぐしのポイント
胸・お腹・お尻・太ももと多くの筋肉を大きく動かす
股関節の可動域が狭くなる主な原因は、長時間の座り姿勢や、運動不足にあります。股関節には上半身と下半身の多くの筋肉がくっついており、連携して体の動きを支えています。そのため、股関節の硬さを改善するには、股関節だけを意識するのではなく、胸・お腹・お尻・太ももなど周辺の筋肉を大きく動かして、多くの筋肉のこわばりをほぐしていくことが大切です。
寝起きの硬い体をほぐしたり、疲れがたまった夜に実践したりすると効果的です。
①両ひざを立てて座り、後ろに手をついて肩幅よりも少し広めに足を開く。
②両ひざを左右に倒す。
➂徐々に動きを大きくし、お尻を床から離して足を伸ばし、お腹や胸の筋肉もゆっくり伸ばす。
➃両手を床につけ、大きく息を吸いながら背筋を伸ばし、お腹・胸の筋肉を伸ばす。次に息を吐きながら、胸を床に倒して、ゆっくりと呼吸を繰り返す。
➄反対側も同様に行う。
デスクワークの合間にもできる股関節ほぐしです。疲れた時に気軽にやってみましょう。
➀いすに浅めに腰かける。
②片足のくるぶしをもう片方のひざに乗せる。足が「4の字」を描くように。
➂大きく息を吸って背骨を伸ばした後、息を吐きながら、胸を前に押し出すように、ゆっくりと上体を倒す。そのまま呼吸を繰り返す。反対側も同様に行う。
【動画でもっと詳しく】
監修プロフィール
森和世(Kaz)さん
BodyQuest/エクササイズディレクター・ヨガインストラクター
1999年、アパレル商社を退職し単身カナダへ渡る。様々なエクササイズやヨガに出会い、エクササイズが生活の一部となる。帰国後、10kg太った体を半年で戻し、その時の経験を元に、きれいにやせるエクササイズを多数考案。現在は、オンラインパーソナルトレーニングや、東京・代々木のパーソナルトレーニングジム「BodyQuest24」にてヨガ&エクササイズトレーナーを務める。
東京・代々木に、パーソナルトレーニングジム「BodyQuest24」(東京都渋谷区千駄ケ谷5-22-3 1F)を運営する他、オンラインで実践できるパーソナルボディデザインプログラムなども企画し、一人ひとりの目標に合った体づくりをサポートしている。