ウェルエイジングのヒント 。40代からの可動域を広げるストレッチ02 股関節ほぐし

【ウェルエイジングのヒント 40代からの可動域を広げるストレッチ 02 股関節ほぐし】


通勤中、気づいたら「歩幅が狭くなったな……」と感じることはありませんか? それは股関節の可動域が狭まっているせいかもしれません。股関節周りの筋肉が凝り固まると歩幅が狭くなり、体を動かしにくくなります。また腰痛や足の冷え、むくみにつながることも。簡単にできる「股関節ほぐし」ストレッチで伸ばしていきましょう。




股関節ほぐしのポイント
 胸・お腹・お尻・太ももと多くの筋肉を大きく動かす

股関節ほぐしのポイントは、胸・お腹・お尻・太ももと多くの筋肉を大きく動かすこと。股関節にかかわる筋肉は多く、腸腰筋(上半身と下半身をつなぐ)、内転筋群(股関節を閉じる)、臀筋群(お尻の筋肉)、大腿筋群(太ももの筋肉)がある。

股関節の可動域が狭くなる主な原因は、長時間の座り姿勢や、運動不足にあります。股関節には上半身と下半身の多くの筋肉がくっついており、連携して体の動きを支えています。そのため、股関節の硬さを改善するには、股関節だけを意識するのではなく、胸・お腹・お尻・太ももなど周辺の筋肉を大きく動かして、多くの筋肉のこわばりをほぐしていくことが大切です。



関節がこわばる朝や疲れがたまった夜におすすめ

朝・夜におすすめの股関節ほぐし


寝起きの硬い体をほぐしたり、疲れがたまった夜に実践したりすると効果的です。


①両ひざを立てて座り、後ろに手をついて肩幅よりも少し広めに足を開く。

①両ひざを立てて座り、後ろに手をついて肩幅よりも少し広めに足を開く。


②両ひざを左右に倒す。

②両ひざを左右に倒す。


➂徐々に動きを大きくし、お尻を床から離して足を伸ばし、お腹や胸の筋肉もゆっくり伸ばす。

➂徐々に動きを大きくし、お尻を床から離して足を伸ばし、お腹や胸の筋肉もゆっくり伸ばす。


➃両手を床につけ、大きく息を吸いながら背筋を伸ばし、お腹・胸の筋肉を伸ばす。次に息を吐きながら、胸を床に倒して、ゆっくりと呼吸を繰り返す。

➃両手を床につけ、大きく息を吸いながら背筋を伸ばし、お腹・胸の筋肉を伸ばす。次に息を吐きながら、胸を床に倒して、ゆっくりと呼吸を繰り返す。


➄反対側も同様に行う。

➄反対側も同様に行う。



デスクワークの疲れに。いすに座って股関節ほぐし。

デスクワーク中にもできる股関節ほぐし


デスクワークの合間にもできる股関節ほぐしです。疲れた時に気軽にやってみましょう。


➀いすに浅めに腰かける。

➀いすに浅めに腰かける。


②片足のくるぶしをもう片方のひざに乗せる。足が「4の字」を描くように。

②片足のくるぶしをもう片方のひざに乗せる。足が「4の字」を描くように。


➂大きく息を吸って背骨を伸ばした後、息を吐きながら、胸を前に押し出すように、ゆっくりと上体を倒す。そのまま呼吸を繰り返す。反対側も同様に行う。

➂大きく息を吸って背骨を伸ばした後、息を吐きながら、胸を前に押し出すように、ゆっくりと上体を倒す。そのまま呼吸を繰り返す。反対側も同様に行う。


【動画でもっと詳しく】



監修プロフィール

BodyQuest/エクササイズディレクター・ヨガインストラクター 森和世(Kaz)さん

森和世(Kaz)さん

BodyQuest/エクササイズディレクター・ヨガインストラクター 

1999年、アパレル商社を退職し単身カナダへ渡る。様々なエクササイズやヨガに出会い、エクササイズが生活の一部となる。帰国後、10kg太った体を半年で戻し、その時の経験を元に、きれいにやせるエクササイズを多数考案。現在は、オンラインパーソナルトレーニングや、東京・代々木のパーソナルトレーニングジム「BodyQuest24」にてヨガ&エクササイズトレーナーを務める。

 

BodyQuest

東京・代々木に、パーソナルトレーニングジム「BodyQuest24」(東京都渋谷区千駄ケ谷5-22-3 1F)を運営する他、オンラインで実践できるパーソナルボディデザインプログラムなども企画し、一人ひとりの目標に合った体づくりをサポートしている。

https://bodyquest.jp/