脚気(かっけ)

脚気(かっけ)

脚気(かっけ)とは、ビタミンB1の欠乏によって神経や心臓に障害が生じる病気のこと。日本では、江戸時代から明治後期にかけて流行し、当時は「原因不明の国民病」ともいわれていました。昔の日本人の食生活は一汁一菜でおかずの量が少なく、ビタミンB1は主に玄米の胚芽から摂取していましたが、江戸時代に白米を食べるようになったことで摂取量が減り、流行したのです。

脚気の原因がビタミンB1不足だと究明された明治後期以降、現在では発症は非常に少なくなりましたが、全くなくなったわけではありません。今もビタミンB1は日本人に最も不足しがちなビタミンの1つで、極端なダイエットや糖質の多い食事、アルコールの飲み過ぎなどが原因で発症する場合があります。

脚気のように明らかな欠乏症はなくても、“隠れビタミンB1不足”によって疲労感が出ている人もいます。ビタミンB1に限らず、ビタミンB群8種類をしっかり摂取するなど、適切な予防や対策を行うことが大切です。

監修プロフィール
稲毛病院 整形外科・リハビリテーション科・健康支援科部長 さとう・つとむ 佐藤 務 先生

1991年宮崎医科大学卒業。都内民間病院で内科・外科・整形外科・麻酔科・ペインクリニック・漢方・鍼灸・救急・在宅医療と幅広い研修を経験。95年より稲毛病院整形外科勤務。膝の悪い患者のダイエットのために漢方肥満外来を開設。97年には臨床の現場にサプリメントの摂り方を指導するビタミン外来を新設。2000年に創設した全国初の健康支援科では、8つの健康支援外来を新設し、予防を含む総合医療を提唱。昭和大学医学部統合医学科にて医学生にサプリメントの講義を担当。全国で健康セミナーや講義、講演を行う他、雑誌や新聞、TVなどのさまざまなメディアにも出演。著書多数。日本ビタミン学会代議員。

脚気について知る


脚気の原因

●脚気の直接的な原因は、ビタミンB1不足
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える代謝に不可欠なビタミンで、不足すると全身のエネルギー産生が滞ってしまいます。脚気の原因となるビタミンB1の働きと、現代で不足する原因を知っておきましょう。

●ビタミンBの働き
糖質がエネルギーに変わるのに欠かせない補酵素
ビタミンB1はチアミンとも呼ばれる水溶性のビタミンで、糖質を代謝するために欠かせない栄養素です。摂取した糖質からエネルギーを生み出す糖代謝(解糖系)の過程で、酵素の働きを助ける補酵素として働きます。解糖系にはビタミンB群全般が使われますが、その中でも真っ先に使われるのがビタミンB1です。

ビタミンB1が、摂取した糖質からエネルギーを生み出す助けをするイメージイラスト

脳や神経の働きを維持する
脳や神経は糖質の一種であるブドウ糖をエネルギーとしています。ビタミンB1が糖のエネルギー代謝をサポートすることで、脳や神経の働きが正常に保たれるため、糖質を摂取していてもビタミンB1が不足すると、脳や神経の機能低下につながります。
特に脳は、エネルギーとして使えるのがブドウ糖のみなので、脳の働きを維持するためには、ビタミンB1をはじめとする、ビタミンB群が非常に重要です。脳のエネルギー代謝は睡眠中も行われており、真っ先に使われるビタミンB1は絶えず消費されます。また、近年はビタミンB1欠乏が脳の認知障害に何らかの影響がある可能性も指摘されているのです。

【ビタミンB1は脳のバリアを特別に通過できる】
脳の血管内のバリア機構で、「脳の栄養の関所」とも呼ばれている「BBB(血液脳関門)」は、脂溶性の膜のため脂溶性のビタミン(A、E、D、K)は通過できますが、水溶性のビタミンであるB群やCは通過できません。しかし、ビタミンB群8種類のうち、B1だけは特例でBBB(血液脳関門)を通過できることが判明しており、それだけ脳がビタミンB1を特別に重視している証(あかし)といえます。
ちなみに、ビタミンB1以外の水溶性ビタミンは「BCSFB(血液脳脊髄関門)」というBBBの5000分の1の膜から濃度勾配を利用して脳に入っているといわれています。

ビタミンB群8種類のうち、B1だけは脳の栄養になることができるイメージイラスト

その他の働き
ビタミンB1はアルコールの代謝や、皮膚や粘膜を正常に保つのを助ける働きもあります。

●ビタミンB1不足になる原因
現代人がビタミンB1不足になる原因には、ビタミンB1の摂取不足、体内でビタミンB1の消費が増えることによる相対的な不足、吸収障害が考えられます。

【ビタミンB1の摂取不足】
食生活の偏り
白米やパンなど精製炭水化物に偏った食事は、ビタミンB1不足を招く原因の1つ。外食やインスタント食品中心の生活も、ビタミンB1摂取量の不足につながります。

極端なダイエット
摂取カロリーを過度に制限する無理なダイエットでは、ビタミンB1の摂取量も不足してしまいます。また「りんごだけ」といった単品ダイエットも栄養バランスを崩し、ビタミンB1不足の要因に。

【他の栄養バランスの影響】
江戸から明治にかけて日本人に脚気が多かった原因には、精米の技術が未熟だったこともありますが、もう1つ考慮しておかなければならない栄養バランスの問題があります。
それは3大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)のうち、「糖質過多・脂質の欠乏」です。心臓の第1のエネルギー源は脂質であり、糖質は第2のエネルギー源といわれています。しかし、1911(明治44)年~1915(大正4)年の日本人の3大栄養素の摂取バランスは、炭水化物83.1%、タンパク質11.4%、脂質5.5%で、江戸時代はもっとシビアな脂質摂取不良であったと考えられます。
ちなみに、1960(昭和35)年頃の脂質摂取割合は11.4%で、1995(平成7)年で29.5%です。脂質が少なく、第2エネルギー源である糖質だけに頼っていたところに、ビタミンBが欠乏したのは致命的であったといえるでしょう。明治時代の日露戦争でも、日本軍が脚気で苦しんでいたのは、B1欠乏に加えて、脂質の摂取不良もその遠因になっていたことを忘れてはいけません。それでも勝利することができたのは、ロシア軍はビタミンCの欠乏症である壊血病(かいけつびょう)で苦しんでいたからだといわれています。大豆を持っていたロシア軍が暗闇で大豆を水に浸してモヤシを作り、ビタミンCを摂取していたら戦局が変わっていたかもしれません。
ビタミンB1を摂ることだけではなく他の栄養素もバランスよく摂ることが重要であることは忘れてはなりません。

【消費増大による相対的な不足】
糖質の過剰摂取
糖質の代謝にはビタミンB1が欠かせません。糖質を過剰に摂取し続けると、供給と需要のバランスが崩れて、ビタミンB1の相対的な不足を招きます。

糖質の過剰摂取のイメージイラスト

妊娠・授乳期、激しい運動時など需要が増加した時
妊娠、授乳期や激しい運動をしている人は、ビタミンB1の必要摂取量が増加します。ビタミンB1は体に不可欠な栄養素である反面、体内でつくることがほとんどできない栄養素です。加えて、体内に蓄えにくいため、短期間の不足でも欠乏しやすくなります。

妊婦のイメージイラスト

甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症の持病によりビタミンB1の消費が増大することで、欠乏することがあります。甲状腺機能亢進症とは、甲状腺のホルモン分泌機能が過剰に高まることで全身に様々な症状が引き起こされる病気のこと。全身の倦怠感や疲労感、心拍数の増加や血圧の上昇、発汗、手の震え、不眠など脚気と似た症状が特徴です。

アルコールの過剰摂取
アルコール代謝にもビタミンB1が消費されます。アルコールはビタミンB1の吸収も阻害してしまうため、アルコールの飲み過ぎは相対的なビタミンB1不足を招きます。

アルコール・お酒のイメージイラスト

【吸収障害】
吸収・代謝の疾患
消化器疾患や手術後などには、ビタミンB1の吸収が低下してしまう場合があります。また、慢性的な下痢や栄養吸収障害(吸収不良症候群)などの病気がビタミンB1の吸収量に影響を及ぼすことがあります。


脚気の症状

脚気の主な症状には以下のようなものがあり、主に神経及び筋肉に異常が起こる「乾性(かんせい)脚気」と、心臓など心血管系に影響を及ぼす「湿性(しっせい)脚気」の2つに分けられます。

【共通する初期症状】
●全身の倦怠感・疲労感
全身の倦怠感や疲労感は、脚気の代表的な初期症状。食欲不振、集中力低下なども初期症状の1つです。いずれも日常的な不調として見過ごされやすく、他の病気でも起こり得ることから、脚気が原因だと分からないこともあります。

全身の倦怠感や疲労感を感じているイメージイラスト

【乾性脚気】
●手足のしびれ・感覚異常
乾性脚気の症状として、手足のしびれや感覚の異常が起こります。筋力の低下により手足の運動能力が衰えたり、重く感じたり、筋肉痛が生じることも。他にも、膝蓋腱(しつがいけん)反射(ゴムのハンマーで膝の皿の下を軽く叩いた時の反射)が低下したり、無くなったりします。

乾性脚気の症状として、手足のしびれや感覚の異常があるイメージイラスト

【湿性脚気】
●動悸・息切れ・むくみなど
湿性脚気の症状として、動悸や息切れなど心機能の低下が現れます。心臓が血液を全身に送り出す機能が低下するため、全身にむくみも生じます。
急性のビタミンB1欠乏症(乳酸アシドーシス)では、心不全や脳症で死に至る場合もあります。また、脚気が重症化すると、これらの症状が複数混在して現れたり、まれに脳性脚気(ウェルニッケ脳症)を併発したりする場合があります。放置すると回復が難しい脳障害(コルサコフ症候群)に陥る危険もあるため、早めの対応が必要です。

湿性脚気の症状として、動悸や息切れなど心機能の低下、むくみが現れるイメージイラスト

脚気の対策・治療法

現代では、不調の原因として脚気を疑う人はほとんどいないでしょう。だからこそ、長引く症状や気になる点がある場合は、医療機関を受診して、医師の診断を受けることが大切です。

●検査と診断
問診により食生活や生活習慣を確認することが、診断の重要な手がかりとなります。神経学的検査と呼ばれる身体検査では、膝蓋腱(しつがいけん)反射を確認。血液検査でビタミンB1の欠乏及び代謝にかかわる数値を測定して、総合的に診断されます。
ただし、脚気の発症自体が少ない現代の医療現場では、最初から脚気を疑って血液検査をすることはまれです。

●脚気の治療
ビタミンB1の補充
脚気はビタミンB1の不足によって起こる病気であるため、ビタミンB1の補充が治療の基本です。重症や急性で緊急治療を要する場合は、ビタミンB1の内服や点滴、注射をすることもあります。

食事や生活習慣の見直し
重症度にかかわらず、ビタミンB1欠乏に至った根本の原因となる食事や生活習慣の見直しが必要です。ビタミンB1を含む食品を積極的に摂取し、栄養バランスを整えていきます。糖質過多の偏食や過度なダイエット、アルコール過多の人は、生活の改善によって治療を進めていきます。


脚気の予防法

脚気の発症は少なくなったとはいえ、全くなくなったわけではありません。また、偏った食生活を送っている場合、ビタミンB1だけではなく、他のビタミンも同時に足りていないケースがほとんどです。明確な病気には至らないものの、ビタミンの摂取量が必要量を下回ることで、日常的に様々な不調を招く「潜在的ビタミン欠乏症」を総合的に予防するようにしましょう。

●ビタミンB1を多く含む食品を摂る
日頃から豚肉や豆類、全粒穀物などビタミンB1を多く含む食品を積極的に摂取し、栄養バランスを整えることが重要です。同時に、糖質過多な偏食や過度なダイエット、アルコール過多の生活があれば改善します。

<ビタミンB1を多く含む食品>
・肉類…豚肉(豚ヒレ肉、豚もも肉、豚レバー)、ロースハムなどの豚肉加工品
・魚介類…うなぎ、たらこ、真鯛など
・穀類…そば、全粒粉パン、玄米ごはん、発芽玄米ごはん、もち麦、発芽させてから長期間保温・熟成させた発芽玄米など
・ごま
・松の実、大豆、モロヘイヤ、ひらたけ、焼きのり、ぬか漬けなど

ビタミンB1を多く含む食品のイメージイラスト

<ビタミンB1の上手な摂り方>
もともと不足しがちなビタミンB1。ちょっとした工夫やコツを知れば、手軽に効率よく摂ることができます。

【食材選びのコツ】
ビタミンB1は精製度の低い穀物、米ぬかや胚芽に多く含まれています。主食を白米から胚芽米や雑穀、全粒粉のパン、そばなどに変えるだけでも、摂取量を増やすことができます。

ビタミンB1の摂取量を増やすために、主食を胚芽米や雑穀、全粒粉のパン、そばなどにするイメージイラスト

【調理法のコツ】
水に溶けやすいビタミンB1は、焼いたり蒸したりするほうが損失を抑えられます。みそ汁やスープなど汁ごと食べられる料理もおすすめです。また、熱にも弱いため、熱を通さず食べられる物は生のまま食べるほうがベター。

【食べ合わせのコツ】
ビタミンB1の吸収率を手軽にアップできるのが、ビタミンB1の豊富な肉類とアリシンの豊富なニンニクや玉ねぎ、ねぎ、にらなどを一緒に摂る方法です。
ビタミンB1はアリシンとくっつくと「アリチアミン」という物質に変化し、吸収率が高まります。水に流れやすい水溶性のビタミンB1からアリチアミンに変化することで、肝臓に蓄えることが可能になり、必要な時に体内でビタミンB1に分離できるのです。水溶性のビタミンB1を体内に長時間保持できる優れた摂取方法です。
具体的には、豚肉とニンニク、ねぎ、にらなどを一緒に摂れるスタミナ系の炒め物や、鴨とねぎでつくる鴨鍋などの鍋物もおすすめです。

ビタミンB1がアリシンとくっつき「アリチアミン」という物質に変化すると、肝臓に貯蔵できることを表すイメージイラスト

【サプリメントで補う際の注意点】
ビタミンB1は多く摂っても尿で排出されるため、基本的に過剰症の心配はありません。しかし、サプリメントには様々なビタミンやミネラルが含まれ、現実的にはビタミンB1だけをサプリメントで摂取することはまれでしょう。そのため、サプリメントで摂取する場合は、ミネラルやマグネシウム、ビタミンAやDなど、他の栄養素の過剰症に注意が必要です。

●無理なダイエットを避ける
過度なダイエット、誤ったダイエットは禁物です。ダイエットで減らすべきは「脂肪」と「糖質」です。ビタミンやタンパク質まで減らしてしまうと、エネルギーの代謝ができなくなり、筋肉も減って、脂肪を燃焼させる重要な“武器”まで失ってしまいます。ダイエットは飢餓ではありません。ダイエットの時こそ、脂肪の燃焼場所である筋肉を維持するためにタンパク質を摂り、溜まった脂肪を燃焼するためのビタミンB群をはじめとした栄養素をしっかり摂取することが必要なのです。ダイエットには減らすべき栄養素と減らしてはいけない栄養素があることをしっかり理解して取り組みましょう。
特に若い女性やダイエット中の人は、外見上は健康そうに見えても、栄養が不足している“隠れ栄養失調”にならないように、適切な栄養管理を心がけましょう。主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を意識することが、栄養不足の予防につながります。

ダイエットに取り組み、体重計に乗る女性のイメージイラスト

●偏った食生活、過度な飲酒を避ける
糖質が多い清涼飲料水や加工食品などの過剰摂取は、相対的にビタミンB1が不足するため避けましょう。また、「ビタミンB1の摂取量を増やす=野菜の摂取量を増やす」と考えがちですが、野菜だけでビタミンB1は補えません。鍵となるのがタンパク源です。
健康的な食生活の基本は、3大栄養素とビタミン・ミネラルをバランスよく摂取することですが、そのためにも5大タンパク源(肉、魚、卵、乳製品、大豆製品)をまんべんなく摂ることが大切です。5大タンパク源は脂質やビタミン、ミネラルも多く含みますが、バランスは食材によって異なるため、様々な食材から摂取することが栄養バランスを保つ上で重要なのです。
まんべんなく摂取するポイントは、5大タンパク源のうち毎食、2種類ずつを摂ること。朝は卵と乳製品、昼は魚と大豆製品など2種類を組み合わせれば、タンパク質はもとより脂肪酸のバランスやビタミン・ミネラルのバランスも改善します。
食生活が不規則な人は、サプリメントもバランスを考えて上手に活用しましょう。

5大タンパク源(肉、魚、卵、乳製品、大豆製品)のうち毎食、2種類ずつ摂取するイメージイラスト

また、アルコールの摂取は適量を守りましょう。アルコールの過剰摂取はビタミンB1不足の主要因の1つと心得て、「お酒を飲んだらビタミンB1を補給」を合言葉にするくらいの心がけが必要です。


脚気Q&A

Q. 現代でも脚気になる人はいるのでしょうか?

A. 偏った食事やダイエット、アルコールの多量摂取などで脚気になる人もいます

偏った栄養摂取、アルコールの多量摂取、極端なダイエットなどにより、現代でも脚気になる人はいます。食生活の見直しとビタミン補給などで予防が可能です。

Q. 脚気はどのくらいの期間ビタミンB1が不足すると発症しますか?

A. 明確な期間は不明ですが、長期間の偏った食生活が影響します

明確な期間は不明ですが、ビタミンB1欠乏を招くような偏った食事やダイエット、アルコールの飲み過ぎなどを継続して長期間続けていれば発症する可能性はあります。1週間程度で脚気になることはほぼありませんが、数カ月間続くと、発症リスクは高まります。

Q. 脚気に間違いやすい、似たような症状の病気には何がありますか?

A. 甲状腺機能低下症、うつ病などでもむくみや倦怠感など似た症状が現れます

甲状腺機能低下症、うつ病など、代謝が停滞する疾患では、むくみ、倦怠感など脚気と似た症状が現れることがあります。現代では脚気を単独で疑うよりも、ビタミンB群全般の欠乏症などが疑われることが多いです。

Q. アルコール摂取は、どのくらい脚気に影響しますか?

A. 個人差があります。脚気以外にも他の全身症状が出ることも

個人差もあり、具体的な量を示すことはできません。しかし、アルコール依存症などによるアルコールの多飲は脚気だけでなく、肝臓、心筋症、脳などの中枢神経、末梢神経など全身の臓器に影響を及ぼします。脚気に気づいた時は、他にも症状が出ているはずです。

Q.どのような症状があれば医療機関を受診すべきでしょうか?‎

A. 息切れ、食欲不振、倦怠感や疲労感が続いたら受診しましょう

30、40代で、急に息切れ、食欲不振、更年期に近いような倦怠感や疲労感、むくみなどの症状が出現し、その症状が継続する場合は、医療機関の受診をおすすめします。

Q. 脚気と同様に、ビタミンB1不足で起きる「ウェルニッケ脳症」とは何ですか?

A. ウェルニッケ脳症は意識障害、眼球運動障害、歩行障害など、脳に障害が起こります

脚気もウェルニッケ脳症も、いずれもビタミンB1不足が原因で起きる欠乏症です。脚気は主に末梢神経や心臓に障害(しびれ、むくみ、心不全)が起きるのに対し、ウェルニッケ脳症は意識障害、眼球運動障害、歩行障害など、脳に障害が起きる点が特徴です。偏食やアルコール依存症が主な原因で、アルコールによる脳への直接的な障害が関与している可能性も。早期のビタミンB1投与で回復しますが、放置すると回復できない脳損傷「コルサコフ症候群」に至る危険があります。


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