しっとりゆで鶏のにらまみれレシピ

【ベジ薬膳 レシピ03】

しっとりゆで鶏のにらまみれ




調理時間:15分

(冷蔵庫で一晩置く時間、鍋が常温に戻るまで置く時間を除く)



材料(2人分)


●鶏むね肉……1枚(300g)

●【A】酒……大さじ2

●【A】塩……小さじ1弱

  (鶏肉の重さの1.5%)

●【A】砂糖……小さじ1/2

●にら……1/2束 (50g)

●【B】しょうが(すりおろす)……大さじ1

●【B】しょうゆ、水……各大さじ2

●【B】酢……大さじ1と1/2

●【B】砂糖、ごま油……各大さじ1



下ごしらえ


鶏肉は皮があれば取り除き、両面にフォークでたくさん穴をあける
ポリ袋に【A】を入れ、鶏肉を入れてよくもみ、空気を抜いて封をしたら冷蔵庫で一晩置く。

鶏肉は皮があれば取り除き、両面にフォークでたくさん穴をあける(a)。



ポリ袋に【A】を入れ(b)、鶏肉を入れてよくもみ、空気を抜いて封をしたら冷蔵庫で一晩置く。


作り方


火を止めてふたをし、そのまま常温になるまで置く。

①鍋に水4カップ(分量外)を入れて強火にかけ、沸騰したら鶏肉を加える。再び煮立ったら1分半ゆでる(アクが出たら除く)。火を止めてふたをし(c)、そのまま常温になるまで置く。

 

②にらだれを作る。にらは5mm幅に刻む。ボウルに【B】を合わせておき、にらを加えてさらに混ぜる。

 

③鶏肉を食べやすい厚さに切って器に盛り、②をかける。


アドバイス


鶏肉にフォークでたくさん穴をあけると、味が染み込みやすく、軟らかくなります。

パサつきやすい鶏肉は下味に砂糖を加えると、保湿効果でしっとりと仕上がります。

鶏肉の加熱は短時間にし、余熱を使った調理で硬くなるのを防ぎます。

 残ったゆで汁は、だしが出ているので、スープにしてもおいしいですよ。



今回の主役ベジ「にら」


にら

体を温める作用の強いにらは、冷え性の人にとって頼もしい味方。免疫力を高め、かぜ予防にも役立ちます。また、疲労回復を助けるビタミンB1が豊富な、スタミナ野菜の代表格。そろそろ“寒さ疲れ”も出てくる頃、にらをたっぷり食べて、冬を乗り越えるパワーをチャージしましょう。切り口が新しく茎がしっかりしていて、香りの強いものを選んで。



監修プロフィール


料理家・国際中医薬膳師 齋藤 菜々子(さいとう・ななこ)

料理家・国際中医薬膳師

齋藤 菜々子 (さいとう・ななこ)

飲食店経営の両親の元育ち、大学卒業後一般企業に就職。忙しい日々の中で食事が心身の充実につながることを実感し、料理の道を志す。料理家のアシスタントを務めながら日本中医食養学会・日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使った作りやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案。書籍・雑誌・企業へのレシピ提供、イベント出演など活動中。著書に『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)等がある。