なすと合いびき肉のピリ辛トマト煮

【ベジ薬膳 レシピ08】

なすと合いびき肉のピリ辛トマト煮




調理時間:20分



材料(2人分)


●なす……4本(320g)
●合いびき肉……200g
●にんにく……1かけ
●ホールトマト缶……1/2缶(200g)
●唐辛子(輪切り)……2本分
●白ワイン……50mL
(なければ酒でも可)

●【A】水……100mL
●【A】塩……小さじ1/2
●【A】白ワインビネガー……小さじ1(なければ酢でも可)
●粗びき黒こしょう……適量
●オリーブオイル……大さじ2、小さじ1
●イタリアンパセリ(粗みじん切り)……適量(お好みで)



下ごしらえ


ホールトマトはフォークで潰して滑らかにする

なすは、へたを落として縦半分にし、長さを3等分に切る。にんにくはみじん切りにする。ホールトマトはフォークで潰して滑らかにする(a)。


作り方


フライパンにオリーブオイル大さじ2を中火で熱し、なすを皮面から加え、ふたをして3分蒸し焼きにする

① フライパンにオリーブオイル大さじ2を中火で熱し、なすを皮面から加え、ふたをして3分蒸し焼きにする(b)。なすを返し、さらに2分蒸し焼きにしたら、いったん取り出す。

同じフライパンにオリーブオイル小さじ1、にんにく、唐辛子を熱し、香りが出たら、合いびき肉を炒める

② 同じフライパンにオリーブオイル小さじ1、にんにく、唐辛子を熱し(c)、香りが出たら、合いびき肉を炒める。色が変わったら白ワインを加えて煮立たせ、ホールトマト、【A】を加え、煮立ったら弱めの中火で3分煮る。

 

③なすを戻し、崩れないように優しく混ぜながらさらに1~2分煮る。器に盛り、粗びき黒こしょう、お好みでイタリアンパセリを散らす。


アドバイス


● トマト缶はホールタイプを選び、潰して使いましょう。ホールトマトとカットトマトではトマトの種類が違い、ホールトマトのほうが濃厚な味わいになります。

● なすは蒸し焼きにすることで、少ない油でジューシーに仕上がります。
 唐辛子の量は、お好みの辛さになるように調節してOKです。



今回の主役ベジ「なす」


なす

湿気の多い梅雨は、体が余分な水分をため込んでむくみやすく、気分もどんよりして食欲が落ちてしまいがち……。利尿作用があり、胃腸の働きを高めてくれる「なす」を料理に取り入れて、体の水分代謝と食欲アップを同時に叶えましょう。なすは体の熱を冷ます作用が強いので、体が冷え過ぎないように唐辛子と組み合わせるのが、気温の安定しない梅雨の時期におすすめの食べ方です。



監修プロフィール


料理家・国際中医薬膳師 齋藤 菜々子(さいとう・ななこ)

料理家・国際中医薬膳師

齋藤 菜々子 (さいとう・ななこ)

飲食店経営の両親の元育ち、大学卒業後一般企業に就職。忙しい日々の中で食事が心身の充実につながることを実感し、料理の道を志す。料理家のアシスタントを務めながら日本中医食養学会・日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使った作りやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案。書籍・雑誌・企業へのレシピ提供、イベント出演など活動中。著書に『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)等がある。