あなたは、いわゆる"頭痛持ち"のようですね。こめかみの周辺を中心にズキンズキンと強く痛み、吐き気や嘔吐を伴うなら片頭痛、夕方頃の疲れがたまった時に起きやすく、頭が締めつけられるように鈍く痛むなら緊張型頭痛と思われます。それぞれのタイプに合った適切なケアが大切です。頭痛薬も自分に合ったものを選び、用法・用量を守って上手に活用しましょう。
頭痛の予防は、過労、睡眠不足、ストレスを避け、規則正しい生活と適度な運動を心がけることが基本です。頭痛が起きた時の対処法は、緊張型頭痛は温めたりマッサージしたりして血行をよくする、片頭痛は冷やして安静を保つ、といった具合に真逆なので注意してください。頭痛薬は、痛みが本格的に始まってからのむのではなく、頭痛の兆候を感じたら、早めにのむのがポイントです。ただし、症状が改善しない場合や、月に10日以上服用する必要がある場合は、医師のチェックを受けましょう。
1965年東京大学医学部卒業。同大学脳神経外科助教授、帝京大学脳神経外科教授を経て、93年に間中病院に勤務。94年より現職。日本脳神経外科学会評議員、日本頭痛協会代表理事を兼務。ウェブサイト「頭痛大学」主宰。主な著書に、『ドクター間中の頭痛大学―しつこい痛み、さようなら』(法研)などがある。