肩こり度30%のあなたは、ときどき肩こりを感じているのではないでしょうか。肩こりの原因は、長時間パソコンを使う、極度の緊張やストレスにさらされている、極端にやせている、太っているなどがあげられます。また、メガネやコンタクトレンズが合わない、運動不足である、枕が合っていないなどの場合や、かぜや歯痛などの病気が原因で肩がこることもあります。原因をよく探って改善していくようにしましょう。
肩こりはだれでも経験があるものです。応急処置としては、マッサージをすることが効果的です。しかし、マッサージは筋肉をほぐしているだけで、根本的な原因を取り除いているわけではないので、一時的な効果しか望めず、また肩がこってしまいます。なぜ自分が肩がこるのかを知って、生活を見直していく必要があるでしょう。ストレスがたまりやすい人は、できるだけ気分転換をしましょう。定期的な運動をすることで、全身の筋肉がほぐれて肩こりがよくなることもあります。
肩の関節は年齢とともに可動域が狭くなるので、普段から適度な運動を習慣にし、肩関節を無理のない範囲で動かすように心がけるとよいでしょう。
1947年生まれ。東京大学医学部卒業 1997年より聖路加国際病院整形外科部長となる。2012年より林外科病院整形外科部長。専門は関節外科、スポーツ医学、ひざ関節と関節鏡による手術など。