子どもの病気の特徴は? 正しいケアに役立てよう
免疫力が弱い子どもは病気の進行や症状が大人とは異なります。月齢や年齢によって病気に対する反応が変わってくることも理解しておきましょう。子どもの病気の特徴を紹介します。
1976年慶應義塾大学医学部卒業。足利赤十字病院小児科副部長・部長、国立霞ヶ浦病院小児科医長、国立病院東京医療センター小児科医長などを歴任。2010年に慶應義塾大学医学部感染制御センター教授/センター長、13年に慶應義塾大学医学部感染症学教室教授を経て、17年より現職。
●病気にかかりやすい
幼児期まではウイルスや菌に対しての免疫力が弱く、病気になりやすい時期です。この年代の子どもで特に怖いのが合併症です。インフルエンザ脳症のように、重篤な事態になることもあるので、注意が必要です。
●病気の進行が早い
免疫力が弱いゆえに、いったん病気になると病状が急に進行したり、重症化しやすいのも特徴です。病気の時は注意深く、子どもの様子や症状を観察しましょう。
●月齢・年齢でかかる病気が違う
成長と共に生活環境が変わることで接する菌も異なり、かかりやすい病気も変化します。乳児期は母親や周囲の大人がもっている菌に感染しやすく、保育所や幼稚園に通い出す幼児期以降は、子どもたちがもっているブドウ球菌や肺炎球菌などに感染しやすくなります。
●集団感染しやすい
集団生活をし始めると、病気が増えてしまうのはある意味当然のこと。症状の出ていない潜伏期にある子どもから、気づかないうちに感染していることも珍しくありません。予防接種を受けるなどして、大人が感染を防ぐためのケアをしてあげましょう。
●症状がうまく伝えられない
言葉を覚えるまでは、不機嫌な態度や泣くことでしか不調な症状を表現できません。3〜4歳になると言葉で伝えられるようになりますが、語彙が少ないために、正確に不調の場所を示していないこともあります。子どもの不調を的確に察知してあげることは、周囲の大人の大事な役目です。
子どもの病気は、病状が急変したり重症になったりしやすい傾向があります。また、年齢が低いほど免疫力が弱く、病気にかかると進行が速いのが特徴です。
乳幼児期は言葉が発達していないために、どこが不調・不快なのかを的確に表現できないこともしばしば。例えば、子どもが「ぽんぽん痛い」と言っても、「ぽんぽん=お腹」と認識しているとは限りません。本当に痛いのはどこなのか、丁寧に確認してあげるようにしましょう。
子どもは様々な病気にかかることで免疫を増やし、病気と闘うことで強い体に成長します。そういう意味で、病気にかかることはデメリットばかりではありません。子どもの病気の特徴を理解し、神経質になり過ぎず、適切な対応を心がけましょう。
もちろん予防接種で防ぐことができる病気は、予防接種によって防いであげることが重要です。
【目次】
[特集]子どもの病気とセルフメディケーション(TOPはこちらをクリック)
[1]子どもの体を知っておこう
[2]子どもの病気の特徴
[3]いざという時の対処と心構え
[4]子どもがかかりやすい主な病気