【ベジ薬膳 レシピ04】
ほうれん草と鮭のバターポン酢炒め
調理時間:20分
●ほうれん草……1束(200g)
●生鮭……2切れ
●しめじ……1/2株(75g)
●塩、粗びき黒こしょう……各少々
●薄力粉……小さじ2
●【A】ポン酢しょうゆ……大さじ2
●【A】みりん……大さじ1/2
●バター……15g
ほうれん草はさっとゆでて冷水に取り、水気をよく絞ってから(a)、4cmの長さに切る。
しめじは、石づきを落としてほぐす。
鮭は塩を振って10分ほど置き、ペーパータオルで水気を拭き取る(b)。
①鮭を4等分に切り、粗びき黒こしょうを振り、薄力粉をまぶす(c)。
②フライパンにバターを入れて中火で熱し、鮭を入れ、空いた場所でしめじを炒める。鮭の両面に焼き色がついたら、ほうれん草と【A】を加えて炒め合わせる。
●ほうれん草の水気はしっかり絞りましょう。味が薄まったり、炒めた時に水っぽくなったりするのを防ぎます。
● 塩を振った鮭から出る余分な水分は生臭さのもとです。拭き取って臭みを取りましょう。
● 鮭に薄力粉をまぶすと表面は香ばしく、中身はしっとりと仕上がり、味のなじみもよくなります。
ほうれん草は鉄分や葉酸が豊富で、造血作用があり、貧血予防にぴったりの野菜です。体を活動的に動かす春に向けて料理に取り入れ、血を増やしていきましょう。他にもβ-カロテンやビタミンCを多く含み、お肌の調子を整えたり、かぜを予防したりする働きもあります。葉が肉厚で色の濃いものを選び、ゆでる時は栄養が流れ出ないよう、手早くゆで行いましょう。
監修プロフィール
料理家・国際中医薬膳師
齋藤 菜々子(さいとう・ななこ)先生
飲食店経営の両親の元育ち、大学卒業後一般企業に就職。忙しい日々の中で食事が心身の充実につながることを実感し、料理の道を志す。料理家のアシスタントを務めながら日本中医食養学会・日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使った作りやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案。書籍・雑誌・企業へのレシピ提供、イベント出演など活動中。著書に『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)等がある。