【ベジ薬膳 レシピ09】
トマトと豚しゃぶ肉のしょうがみそあえ
調理時間:10分
●トマト……1個
●豚もも薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)……100g
●豆苗……1袋
●酒……大さじ1
●【A】しょうが(すりおろし)……大さじ1
●【A】みそ……大さじ1と1/2
●【A】酢……大さじ1/2
●【A】砂糖……小さじ1
トマトは8等分のくし切り、豆苗は根元を落として長さを半分に切る。【A】は合わせて混ぜておく。
① 鍋にたっぷりの湯を沸かし、強めの中火で豆苗を20~30秒ほどさっと茹でてザルにあげ、広げて冷ます(鍋の湯は捨てない)。
②同じ湯に酒を入れて再度沸騰させ、弱火にして豚肉の半量を茹でる。色が変わったらザルに広げ、そのまま冷ます(a)。残り半量も同様に、一度沸騰させてから弱火にし、茹でて冷ます。
③豆苗の水気をしっかり絞り(b)、ボウルにトマト、豚肉、豆苗、【A】を合わせて全体が均一になるまでよくあえる。
● 豚肉は弱火で茹でて、そのまま冷ますのがポイント。冷水に取って冷ましたりしないので、柔らかくしっとりと仕上がります。
● 豆苗の水気はよく絞りましょう。水分をしっかり切ることで、味が薄くなるのを防げます。
夏野菜の代表格ともいえるトマトには、体の余分な熱を冷まし、のどの渇きを潤してくれる作用があり、体に熱がこもり、たくさん汗をかく暑い夏にぴったりです。また、消化吸収を高め、食欲も回復してくれるので、夏バテ解消にもおすすめ。赤い色素のリコピンには抗酸化作用があり、ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざもあるほど、古くから健康によいことが知られてきた野菜です。
監修プロフィール
料理家・国際中医薬膳師
齋藤 菜々子(さいとう・ななこ)先生
飲食店経営の両親の元育ち、大学卒業後一般企業に就職。忙しい日々の中で食事が心身の充実につながることを実感し、料理の道を志す。料理家のアシスタントを務めながら日本中医食養学会・日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使った作りやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案。書籍・雑誌・企業へのレシピ提供、イベント出演など活動中。著書に『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)等がある。