【ベジ薬膳 レシピ10】
きゅうりの水餃子
調理時間:25分(塩もみして置く時間を除く)
●きゅうり……2本(200g)
●餃子の皮……20枚(あれば餅粉入り)
●豚ひき肉……150g
●長ねぎ……1/3本(30g)
●塩……小さじ1/4
●【A】しょうが(すりおろし)……小さじ2
●【A】酒……大さじ1
●【A】しょうゆ……小さじ2
●【A】ごま油……大さじ1/2
●【A】塩……ふたつまみ
●【A】こしょう……少々
●ごま油……適量
●酢じょうゆ、ラー油……各適量
●パクチー(ざく切り)……適量(お好みで)
きゅうりは長さを半分にして4つ割りにし、7~8mm幅に切る。塩小さじ1/4を加えて揉み、20分置いたら水気をしっかり絞る(a)。長ねぎはみじん切りにする。
①ボウルに豚ひき肉、【A】を合わせ、全体が白っぽくなるまで、よく練り混ぜる。きゅうり、長ねぎを加え、ゴムベラで全体が均一になるまで混ぜたら、平らにならし、4等分の目安(b)をつける(1等分当たり水餃子5個を包む目安になる)。
②餃子の皮の中央に①をのせ、皮の端に水を適量(分量外)指でぐるりと塗り、折り畳むようにして包む。この時、指でしっかり皮同士を密着させる(c)。
③鍋にたっぷりの湯を沸かし、餃子の半量を入れる。皮を破らないようにさっと混ぜたら、その後は餃子が躍る程度の火加減で4~4分半ほど茹で、湯をよく切り、ごま油を絡める。同じ湯に残りの半量を入れ、同様に茹でてごま油を絡める。酢じょうゆ、ラー油と共に、お好みでパクチーを添える。
● きゅうりの水気はしっかり絞りましょう。肉だねの味が薄まらず、茹でても食感が残りやすくなります。
● 肉だねにあらかじめ4等分の目安(1等分当たり水餃子5個を包む目安になる)をつけると、皮に包む量が分かりやすくなります。
●茹でた時に、肉だねが漏れ出ないよう、包んだ皮の端はしっかり閉じましょう。
高温多湿の日本の夏は、東洋医学では、高い気温による熱「暑邪(しょじゃ)」と、湿気の「湿邪(しつじゃ)」がたまりやすい季節だと考えます。そして、これらの邪が招くのが「夏バテ」や「むくみ」。 きゅうりがもつ熱を冷ます作用と利尿作用が、体のほてりを冷まし、水分代謝を促して、夏バテやむくみを改善してくれます。ぜひ料理に取り入れて、猛暑を乗り切りましょう。
監修プロフィール
料理家・国際中医薬膳師
齋藤 菜々子(さいとう・ななこ)先生
飲食店経営の両親の元育ち、大学卒業後一般企業に就職。忙しい日々の中で食事が心身の充実につながることを実感し、料理の道を志す。料理家のアシスタントを務めながら日本中医食養学会・日本中医学院にて中医学を学び、国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使った作りやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案。書籍・雑誌・企業へのレシピ提供、イベント出演など活動中。著書に『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)等がある。