あなたのパワーは不足ぎみ。生活習慣には、慢性疲労につながる要因が多くあるようです。十分注意してください。労働や学習などの作業の質と量が低下する、食欲がなくなる、不眠、集中力の低下などは、疲れを放っておくと現れる症状。免疫力が低下して、かぜや口内炎、膀胱炎などの感染症にかかりやすくなることもあります。動脈硬化や高血圧などが進行している場合は、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こし、突然死にいたることも。特に、睡眠不足の人、太り過ぎ、働き過ぎ、アルコールの摂り過ぎの人、ビタミン・ミネラルの不足している人などは慢性疲労を起こしやすいので注意が必要です。
パワー不足を解消するには、適度な運動を習慣にしたり、血行をよくするストレッチを行ったりすることも必要です。趣味でリフレッシュする時間をとったりすることが大切です。入浴はぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、筋肉にたまった疲労物質を減少させて、夜は十分に眠りましょう。朝、さわやかに起きられるように、起きたらカーテンを開けて自然光を浴びるのもよいでしょう。目の疲れをとるためには、まぶたを閉じて温かい蒸しタオルを乗せると効果的。また、食生活を見直すことは、パワー不足の予防と疲労回復に大きく影響します。単品のものではなく、種類の多い食事を摂るように心がけましょう。
1985年、東京慈恵会医科大学大学院修了後、同大学健康医学センター・センター長などを経て、2009年より同大学大学院健康科学教授として現在に至る。専門は予防医学、生活習慣病。