この程度の生理不順度なら、まだ大丈夫といえるでしょう。しかし、視床下部は外部の刺激の影響を受けやすいので、ストレスや無理なダイエットなどは悪影響を及ぼします。生理不順になってしまったら、まず婦人体温をはかり、排卵していないようであれば専門医に受診しましょう。
生理不順や生理痛は、気にしていなかったり簡単に考えていたりする人が多いようですが、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気からおこる場合もありますし、不妊の原因になることもあります。おかしいな、と思ったらすぐに対処したほうがよいでしょう。
生理不順を解消するには、イライラしたりストレスをためたりせずに、趣味の時間を持つ、好きなスポーツをするなどの自分なりのストレス解消法を見つける必要があります。十分に睡眠をとり、規則正しい生活を送るようにしましょう。また、無理なダイエットをしていたり、偏った食生活をしていたりすると、生理不順を起こすことにつながりますので、バランスのとれた栄養を摂ることを心がけましょう。
1970年、群馬大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学産婦人科学教室に入局。同教室助教授などを経て、東京・銀座に楠原レディースクリニック(Tel:03-3535-1117)を開設し、現在に至る。