注意してください。生理不順度50%のあなたは、生活改善が必要のようです。生理不順には、周期が24日以内の「頻発月経」と、39日以上の「稀発月経」、月経のない「無月経」があります。これらの原因の約70%が脳の視床下部に問題があるといわれています。ストレスや無理なダイエット、激しい運動、不規則な生活などが視床下部を障害し、「性腺刺激ホルモン」の分泌がうまくいかなくなるのです。
精神的なストレスは生理不順を起こします。ストレスをためないように、自分なりの発散法を見つけましょう。趣味の時間を持ったり好きなスポーツをするのも効果的です。環境の変化や人間関係などで悩まないよう、リラックスして過ごしましょう。また、不規則な生活はホルモンバランスを崩します。規則正しい生活をし、バランスのとれた食生活を送るようにしましょう。
無理なダイエットをしている人や、激しい運動をしている人も要注意。ダイエットは栄養バランスを考えて無理に行なうのはやめましょう。その他に、下垂体の機能の異常、卵巣の異常などの病的原因があることも考えられるので、生活改善だけでよくならない場合は、専門医に受診することをおすすめします。
1970年、群馬大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学産婦人科学教室に入局。同教室助教授などを経て、東京・銀座に楠原レディースクリニック(Tel:03-3535-1117)を開設し、現在に至る。