インフルエンザ

インフルエンザ

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる感染症です。感染すると1~4日間ほどの潜伏期間を経て、急激に高熱やのどの痛み、鼻水、咳、足腰や関節の強い痛み、悪寒、倦怠感などの症状が現れるのが特徴です。
感染力の強いインフルエンザウイルスですが、流行する型などは、国や地域、年ごとに異なります。通常は12月から3月頃に流行する疾患ですが、近年は、散発的な流行や、流行時期の前倒し・長期化もあるため、1年を通じてインフルエンザに対する感染予防や対策が必要です。日本国内における流行状況の詳細は、国立健康危機管理研究機構の「感染症情報提供サイト」で確認できます。併せて、厚生労働省や自治体からの情報もチェックするとよいでしょう。

監修プロフィール
川崎医科大学 小児科学 特任教授 なかの・たかし 中野 貴司 先生

日本小児科学会小児科専門医・指導医、日本感染症学会専門医・指導医、ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター(ICD)、国際渡航医学会認定資格、臨床研修指導医。三重大学医学部小児科、国立病院機構三重病院などを経て現職。ガーナ共和国での小児医療や中国ポリオ対策プロジェクト、ニジェール青年海外協力隊チームで活動した経験ももつ。

インフルエンザについて知る


インフルエンザの原因

●インフルエンザで流行するのはA型とB型
人間が感染するインフルエンザウイルスにはA型、B型、C型などいくつかの型がありますが、世界的な流行を引き起こすのが、A型とB型です。

・インフルエンザA型の特徴
A型インフルエンザウイルスには複数の亜型があり、感染力が強く、人だけでなく鳥や豚などの動物に感染するものがあります。A型・B型いずれでも、高熱をはじめ、咳、鼻水、筋肉痛、関節痛などが現れますが、A型は急激に症状が出たり、重症化しやすい傾向があります。また、病原体であるインフルエンザA型ウイルスは変異もしやすいため、ワクチンで予防しにくく、一度感染しても翌年変異したものに再感染することもあり、世界的に流行することが多いのも特徴です。通常、A型はB型よりも早く流行時期を迎えます。

・インフルエンザB型の特徴
B型インフルエンザウイルスは、人だけに感染します。A型に比べると変異しにくく、A型ほどの世界的な流行は起こしにくいです。また、A型のように急激に症状が出ることは少なく、症状が軽い例も多いのですが、発熱や咳、だるさなどが長引きやすい傾向があります。大人に比べて子どもは症状が強く現れ、腹痛や下痢など消化器症状がしばしば見られます。

●インフルエンザの主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」
・飛沫感染
感染者の咳やくしゃみ等の飛沫からインフルエンザウイルスを吸い込むことによる感染。
・接触感染
インフルエンザウイルスが付着した物に触れた手で、自分の口や鼻、目の粘膜に触れることで起きる感染。

飛沫感染と接触感染のイメージイラスト

●インフルエンザはいつまで人にうつる?
一般的に、発症の前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれており、特に発症後2~3日はウイルスの排出量が多く感染力が強いとされるため、人にうつさないように感染対策を徹底しましょう。おおむね1週間を過ぎるとウイルスの排出は収まり、回復しますが、咳やくしゃみなどの症状が続いている場合は、マスクの着用など、周囲の人にうつさないための対策を行いましょう。子どもや高齢者は排出期間が長引く傾向があります。

●インフルエンザが流行するのは主に冬
年によって違いはあるものの、日本では主に冬(12~3月頃)に流行します。なぜ冬に流行するのかについては諸説あり、温度や湿度、ウイルスの性質など様々な要因が関連していると考えられますが、まだ解明されていません。
近年は、日本とは季節が異なる南半球などからの訪日客が増加していること、夏は猛暑が続いてエアコンが欠かせず換気が不十分になること、夏バテで体力が低下することなどから、冬以外の時期に流行することも増えています。

●季節性インフルエンザと新型インフルエンザの違い
インフルエンザは、A型もB型も、変化しながら毎年世界中で流行しています。これが季節性インフルエンザと呼ばれるものです。
一方、新型インフルエンザは、新たに出現したインフルエンザウイルスによって起こるもので、多くの人が免疫を獲得していないため世界的な大流行を起こすことがあります。過去の例として、1918~19年のスペインインフルエンザ(スペインかぜ)や、2009~10年の新型インフルエンザA(H1N1)があります。新型インフルエンザは、世界的な流行などにより多くの人が免疫を獲得すると、季節性インフルエンザへと変化していきます。そのため、新型インフルエンザA(H1N1)も、11年4月からは季節性インフルエンザと位置づけられています。


インフルエンザの症状

●インフルエンザの潜伏期間は1~4日程度
インフルエンザウイルスに感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は、1~4日程度です。

●インフルエンザの特徴は突然の高熱と強い全身症状
インフルエンザウイルスに感染すると、1~4日間ほどの潜伏期間を経て、38℃以上の急激な発熱、筋肉や関節の痛み、倦怠感、頭痛、悪寒、咳や鼻水、のどの痛みなどの症状が現れます。下痢や腹痛などを起こす場合もあります。
1つの目安として、インフルエンザの流行時期に38℃以上の熱が突然出たら、インフルエンザが疑われます。また、次のような症状には特に注意し、医療機関を受診しましょう。
<注意すべき症状>
・呼吸が速い、息苦しい
・呼吸困難または息切れがある
・顔色が悪い(土色、青白いなど)
・反応が鈍い
・症状が長引き、悪化してきた
・水分の摂取量が少ない
・嘔吐や下痢が続いている
・尿の量が少ない
・症状が1週間以上続いている
通常は1週間ほどで回復しますが、子どもや高齢者は長引きやすいといえます。インフルエンザウイルスに感染しても発熱しない場合もありますが、そのようなケースでも筋肉痛や関節痛、頭痛、呼吸器症状、全身倦怠などが現れることもあるため、これらの症状があれば医療機関を受診してください。

●インフルエンザとかぜの症状の違い
インフルエンザでもかぜと同じようにのどの痛みや鼻水、咳といった症状が見られます。その一方で、38℃以上の高熱、頭痛、関節や筋肉の痛み、倦怠感などが急速に現れます。

 

インフルエンザ かぜ
体調 急速に悪化 徐々に悪化
症状 強い全身症状 鼻やのどなど
局所的な症状
発熱 高熱が出やすい 高熱は出にくい

●子どもや高齢者、慢性疾患がある人、妊婦は要注意
・子ども
子どもはインフルエンザの症状が強く出やすいので注意しましょう。特に、免疫をもっていない乳幼児は症状が重くなりやすく、熱性けいれんや急性脳症を起こす場合もあります。

・高齢者や糖尿病、呼吸器、腎臓、心臓に慢性疾患がある人
免疫機能が低下しているためインフルエンザに感染しやすく、肺炎や気管支炎などの合併症を併発したり、長引かせて体力が落ちてしまったりすることがあります。免疫機能が低下しているため発熱しないケースも見られます。

・妊婦
妊娠中は免疫機能が低下するため、インフルエンザに感染すると重症化しやすくなります。特に、お腹が大きくなる妊娠後期は、呼吸器への負担が増しているので注意が必要です。また、風疹などとは異なり、インフルエンザウイルスの母体から胎児への感染はありませんが、母体の不調は胎児の生育に影響する可能性があります。

●インフルエンザの後遺症とは
インフルエンザが治った後も、咳や鼻水、のどの痛み、微熱、倦怠感が続いたり、味覚や嗅覚に異常が生じたりすることがあります。また、インフルエンザの発症によって免疫機能が低下したことで、肺炎球菌やブドウ球菌などが増殖し、細菌性肺炎を起こすことも。これはインフルエンザウイルスによる肺炎とは異なるものです。その他に、鼻腔や咽頭の粘膜が傷ついて後鼻漏や副鼻腔炎、中耳炎などを起こし、咳や鼻水だけでなく頬や耳の痛みが生じることもあります。
一度治まったのに再び発熱したり、呼吸器の症状が悪化したりする場合は、医療機関を受診しましょう。


インフルエンザの治療・対処法

●インフルエンザは医療機関の受診・治療が大切
インフルエンザは強い全身症状が現れ、肺炎などの合併症を招くこともあるため、医療機関の受診と適切な治療が大切です。発症直後はウイルスの量が少なく、インフルエンザに感染していても検査で陰性になる場合があります。ただし、重症化リスクがある人や症状が強い場合は、検査のタイミングを理由に受診を遅らせず、医療機関に相談しましょう。

●インフルエンザの検査はいつ受ける?
インフルエンザの検査では、発症からの時間によって検査結果に影響が出る場合があります。発症直後はウイルス量が少なく、感染していても検査で陰性になる可能性があるため、発熱後12時間程度経過してから検査を受けるとよいでしょう。

受診する目安は、体温が急激に38℃以上まで上昇することと、倦怠感や筋肉痛などの全身症状が見られることです。微熱や平熱のケースもありますが、全身症状があればインフルエンザが疑われます。特に、子どもや高齢者、慢性疾患がある人、妊婦は、インフルエンザが疑われる症状があればためらわずに受診するようにしてください。

発熱のイメージ写真

一般用検査薬として承認されたインフルエンザと新型コロナの両方を検査できるキットも市販されているので、活用してみるのも一案です。ただし、あくまでも検査であり、病気を診断できるものではありません。明らかな症状があるなら、速やかに医療機関を受診してください。

●インフルエンザの検査と治療
医療機関では、インフルエンザが疑われる場合、鼻やのどの粘液を採取し、抗原検査や病原体の検出を行います。その結果も参考にして、インフルエンザウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬(内服薬・吸入薬)や、熱や痛みを抑える解熱鎮痛薬などが処方されます。気管支炎や肺炎などの合併症の治療には、抗菌薬が使われることもあります。
抗インフルエンザウイルス薬を発症から48時間以内に服用し始めると、発熱期間は通常1、2日ほど短縮され、鼻やのどから排出されるウイルスの量も減少します。48時間を過ぎてから服用を開始した場合は、十分な効果は期待できません。なお、インフルエンザは自然に回復する場合もあり、軽症の場合などでは抗インフルエンザ薬が処方されないこともあります。

●受診時の注意
医療機関には、高齢者や免疫機能が低下した人などが多くいます。そのため、受診の際には、事前に医療機関に電話して受診できる時間や受付場所などを確認し、人にうつさないようにマスクを着用して出かけましょう。

●インフルエンザにかかってしまった時のセルフケア
インフルエンザにかかってしまったら、免疫機能を高めるため、体を休め、十分に睡眠をとって安静に過ごしましょう。体力を回復するため、食事ではエネルギー源となる炭水化物や、抵抗力や免疫機能を高めるタンパク質、ビタミン類、ミネラル類の摂取を心がけてください。食欲がない時は、おかゆやスープ、ゼリーなど、消化やのど越しのよい物がおすすめです。また、発熱や食欲不振による脱水症状を防ぐために、経口補水液なども活用してこまめに水分とミネラルを補給しましょう。

●子どもの異常行動に注意
インフルエンザにかかった子どもが、急に部屋を飛び出したり、意味の通じないことを言ったりするといった異常行動を起こすケースが報告されています。これは、抗インフルエンザ薬の服用の有無や種類にかかわらず起こるもので、小学生から未成年の男性に多く見られますが、女性にも見られます。発熱から2日以内に起こりやすいため、その間は就寝中を含めて対策を講じ、できるだけ目を離さないようにしてください。

<異常行動への対策>
・戸建ての場合はできる限り1階で休ませ、玄関や窓は施錠する。
・ベランダに面していない部屋や、窓に格子がある部屋で休ませる。

●周囲の人にうつしてしまわないために
自分がインフルエンザにかかった場合、家族や周囲の人にうつさないようにすることも大切です。次のことに留意して過ごしましょう。

<人にうつさないための注意点>
・インフルエンザ発症後はウイルスを排出する期間があるため、熱が下がってからも2日間は外出を控える。保育園や幼稚園、小中高校に通う子どもの場合、学校保健安全法に定められているように、発症した日を0日目として発症した後5日を経過し、かつ、熱が下がった後2日(幼児では3日)を経過してから登園や登校する。
・可能であれば家族とは部屋を分け、タオルなどを共用しない。重症化しやすい家族がいる場合は、特に接触を控える。
・看護する人を1人に決め、看護する際はマスクを着用し、接触後は石けんと流水でこまめに手を洗う。
・室内の湿度は50~60%に保ち、定期的に換気を行う。
手洗いや咳エチケットについては、コラム「日頃から正しく実践を! 手洗い・咳エチケット」も参考にしてください。

●小さな子どもがいる家庭は家庭内感染が起こりやすい
小さな子どもがいる家庭は、特に家庭内感染が起こりやすくなります。
子どもの感染予防や家庭内感染を防ぐ方法などについては、コラム「インフルエンザと家庭内感染。小さな子どものいる家庭は要注意!」を参考にしてください。


インフルエンザの予防法

●シーズン前にインフルエンザワクチンを接種する

インフルエンザワクチンを接種するイメージ画像

ワクチンを接種すれば絶対インフルエンザにかからないというわけではありませんが、ワクチンには発症を予防する効果や、発症した場合の重症化や合併症を防ぐ効果があります。インフルエンザワクチンはそのシーズンに流行が予想されるウイルスを使って作られるため、予想が外れてしまうこともありますが、その場合でも一定の効果はあることが多いです。
ワクチンの効果が持続するのは6カ月程度で、個人差はありますが接種してから体内で免疫がつくられるまでに1〜4週間かかります。インフルエンザの流行は通常12月から始まり、1〜3月にピークを迎えるため、遅くとも12月中旬までに接種するとよいでしょう。
インフルエンザワクチンには、注射による皮下投与の不活化ワクチンと、鼻にスプレーする経鼻投与の弱毒生ワクチンの2種類があり、このうち不活化ワクチンは年齢によって1回または2回、弱毒生ワクチンは1回投与を行います。注射するインフルエンザワクチンは生後6カ月から接種が可能ですが、弱毒生ワクチンは、2歳から19歳未満が対象となっています。注射ワクチンは不活化ワクチンで胎児に直接影響を及ぼさないので、妊婦も接種できます。妊娠中は抗インフルエンザ薬が使いにくいので、接種が望ましいです。
下記の人は、定期予防接種の対象です。医師と相談の上、接種を判断してください。

<定期予防接種の対象>
・65歳以上の人
・60~64歳で、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される人(おおむね身体障害者障害程度等級1級に相当)
・60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方(おおむね身体障害者障害程度等級1級に相当)

●インフルエンザウイルスの感染経路を断つ
・マスクの着用
飛沫による感染を防ぐ他、鼻やのどの粘膜を乾燥から守ります。不織布のマスクは、一定程度の飛沫感染を防ぐことができます。
・手洗いの習慣化
石けんと流水で、15秒ほどかけて手についたインフルエンザウイルスを洗い流しましょう。特に、帰宅後や食前の手洗いを習慣化してください。インフルエンザウイルスには消毒用アルコールも有効です。

インフルエンザの感染経路を断つには、手洗いのみでは不十分で、こすり洗いや石けんを使ったりして正しく洗うことを伝えるイメージイラスト

・湿度を保ち、こまめに換気をする
空気が乾燥した室内でウイルスが浮遊することを防ぐため、加湿器などを利用して、室内の湿度を50〜60%に保ちましょう。空気中のインフルエンザウイルスを屋外に排出するために、換気も大切です。換気設備や換気扇を利用したり、窓を開けたりして対処してください。寒い時期は暖房器具を使用しながら窓を開けるなどして、室温の低下を防ぐとよいでしょう。
換気の方法や加湿器の上手な使い方は、コラム『「換気」と「加湿」の新常識。冬の感染症対策とは…?』も参考にしてください。
・人混みを避ける
インフルエンザウイルスに接触しないことが、一番の予防法です。接触機会を減らすためにも、人が多く集まるところにはできるだけ行かないようにしましょう。
・ウイルスが付着しやすい場所は念入りに掃除する
家族や多くの人が共用する場所や物には、多くのウイルスが付着しています。インフルエンザの流行時期や、家庭内にインフルエンザにかかった人が出た場合は、消毒用アルコールを使って念入りに掃除するよう心がけ、インフルエンザウイルスが付着しやすい場所に触れた後は、石けんで入念に手を洗うとよいでしょう。
<ウイルスが付着しやすい場所>
・トイレ……電気のスイッチやドアノブ、水洗レバーなど
・台所……テーブルなど
・家電……共用パソコンのキーボードやマウス、リモコンなど
・その他……階段の手すり、交通機関のつり革、共用の書籍など

家庭内でウイルスが付着しやすい場所(ドアノブやスイッチ、トイレの水洗レバー、蛇口、タオル、マウス、キーボード、ダイニングテーブル、リモコンなど共用部分にウイルスが付着している)のイメージ画像

●免疫機能を高める
・マスクを着用する
マスクの着用は、鼻やのどの湿度の維持や、粘膜のバリア機能を高めるのに有効です。
・十分な睡眠をとる
睡眠をしっかりとってストレスや疲労を解消し、免疫機能が低下しないように心がけましょう。
・バランスのよい食事を摂る
バランスのよい食事を基本に、抵抗力や免疫機能を高めるタンパク質やビタミン類を意識的に摂取するとよいでしょう。
・適度に体を動かす
激しい運動ではなく無理のない範囲で体を動かすことは、免疫機能を高めるのに効果的です。


インフルエンザ Q&A

Q. インフルエンザにかかった後、同じシーズンに再度感染することはある?

A. 異なる型に感染する場合があります

1シーズンに2度感染することは、珍しいことではありません。例えば、インフルエンザA型に感染した後にB型にも感染してしまうケースや、同じA型でも違う種類に感染してしまうケースがあります。ただし、一度熱が下がった後に再度発熱した場合は、最初の感染が治りきっていなかったり、別の病気にかかっていたりする可能性があります。いずれの場合でも、再度医療機関を受診しましょう。

Q. インフルエンザのワクチンが接種できない人はいる?

A. 発熱中や急性疾患にかかっている人、アナフィラキシーを起こした人は接種できません

37.5℃以上の発熱をしている人、重い急性疾患にかかっている人、過去に接種後にアナフィラキシーを起こしたことがある人などは接種できません。他にも注意が必要な場合があるので、基礎疾患があったり免疫機能に異常があったりする人は医師に相談してください。

Q. インフルエンザワクチンに副反応はある?

A. 多いのは赤みや腫れ、痛みで、発熱や頭痛などが出ることも

比較的よく見られる副反応には、接種した部位の赤みや腫れ、痛みがあります。また、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などの全身性の反応や、まれに、ワクチンに対するアレルギー反応(発疹、じんましん、かゆみなど)が現れることもあります。接種した部位の赤みや腫れ、痛みは接種した人の10~20%に、全身性の反応は接種を受けた人の5~10%に見られ、通常2~3日で治まります。

Q. インフルエンザは市販薬だけで治せる?

A. つらい症状を和らげることはできても、インフルエンザを治すことはできません

抗インフルエンザウイルス薬の市販薬はなく、インフルエンザを治すことはできません。市販薬にできるのは、つらい症状を和らげること。発熱や頭痛がつらい場合はアセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛薬、咳やのどの痛み、痰に悩まされている場合は咳止め薬や去痰薬、鼻水には抗ヒスタミン薬で効果が期待できます。
ただし、解熱鎮痛薬に含まれていることもあるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、インフルエンザ脳症の悪化などへの関与が考えられるため、避けなければいけません。総合感冒薬も摂取してはいけない成分が入っている場合があるので注意が必要です。市販薬を使用する場合は、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。

Q. インフルエンザの時にお風呂に入っても大丈夫?

A. 症状が重くなければ入っても問題ありません

インフルエンザの時にお風呂に入るイメージ画像

入浴によって体が温まると、免疫機能が高まったり、リラックスしてよく眠れたりするといった効果が期待できます。インフルエンザの症状が現れた初期の頃で、高熱やだるさなど症状が重い場合は避けたほうがよいのですが、熱が下がり体調が落ち着いてきたら入浴しても問題ありません。ただし、入浴は体力を消耗するため、ぬるめの温度で短い時間の入浴にとどめ、水分補給も忘れずに行いましょう。
インフルエンザは湯舟のお湯で感染することはほとんどありませんが、脱衣所での飛沫感染・接触感染は起こり得るため、タオルは共用せず、可能であればインフルエンザにかかった人は最後に入浴してください。


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