ものもらいの原因

ものもらい(麦粒腫)の原因は、皮膚に存在する「常在菌」の増殖

目には上下のまつ毛の生え際よりやや内側に「マイボーム腺」という穴があり、涙の蒸発を防ぐ皮脂を分泌しています。「ものもらい」は、この皮脂腺であるマイボーム腺やまつ毛の毛穴に細菌が感染して腫れや痛みなどが起こる、まぶたの急性化膿性炎症で、一般的には「麦粒腫」を指します。まつ毛の毛穴にできたものを「外麦粒腫」、マイボーム腺にできたものを「内麦粒腫」といいます。

同じくまぶたは腫れますが、痛みを伴わない「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」などを含めてものもらいと呼ぶこともあります。

麦粒腫の原因となる主な細菌は、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など、皮膚の表面に常に存在している常在菌。これらは、普段は悪影響を及ぼしませんが、体の抵抗力が落ちると増殖し、マイボーム腺やまつ毛の毛穴に感染して腫れや痛みなどを引き起こしてしまいます。ものもらいは、以下の場合にも起こりやすくなります。

マイボーム腺
  • ものもらいの原因①:不衛生な状態

汚れた手で目をこする、汚れたタオルで目を拭くなど、目の周りが不衛生な状態になると、ものもらいにかかりやすくなる。

  • ものもらいの原因②:高温多湿の夏

高温多湿の夏は、細菌が増殖しやすいうえに、暑さによる睡眠不足や夏バテなどで抵抗力も落ち、ものもらいにかかりやすい。

  • ものもらいの原因③:アレルギー

花粉症やアトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患をもっている人は既に粘膜や皮膚に炎症が起きており、細菌に感染しやすい状態にある。さらに、目やその周囲にアレルギー症状が現れると目をこすることも多くなるので、細菌の感染を招きやすくなる。

  • ものもらいの原因④:コンタクトレンズ

コンタクトレンズユーザーは、まず目の周りをよく触ることで目に細菌を持ち込みやすい。また、コンタクトレンズの保存ケースの中で細菌が増殖することも少なくないため、ものもらいが起こりやすくなる。さらに、コンタクトレンズユーザーに多く見られるドライアイは、結膜や角膜が乾燥しバリア機能が落ちている状態であるため、感染を起こしやすくなる。

  • ものもらいの原因⑤:前髪が目にかかっている

ものもらいは、髪の毛の先端が当たる場所によくできる。特にカットしたばかりの毛先はとがっているため刺激が強く、目にかかる部分にものもらいができやすくなる。

ものもらいになりやすい人


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監修プロフィール
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

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芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

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