これまで腰痛の治療として安静がすすめられてきましたが、現在、安静のし過ぎはかえってよくないとされています。痛みがつらい場合は、一時的な対処法として解熱鎮痛剤を利用して痛みを軽減させ、早めに体を動かせれば、腰痛の回復と再発の予防につながります。ぎっくり腰も例外ではありません。「安静のし過ぎ」や「心配のし過ぎ」は禁物と心得ましょう。
腰痛の痛みの軽減には、鎮痛・消炎効果のある市販のパップ剤も効果的。皮膚が弱い場合は、かぶれを起こしにくいローション剤やゲル剤、スプレー剤などを利用するのもよいでしょう。それでも痛みが治まらず、「激しい運動をした」「寝具を変えた」など原因となる心当たりがない場合は、自己判断で市販薬を続けるのではなく、早めに整形外科を受診しましょう。
1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。