アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎の女性

アレルギー性鼻炎は、空気中に存在する様々なアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)が鼻腔に入ることで、鼻粘膜でアレルギー反応(免疫機能が必要以上に過敏に反応すること)が起こり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの三大症状が引き起こされるアレルギー疾患のこと。アレルギー性鼻炎には、スギ花粉など植物の花粉が原因物質で、限られた時期だけに起きる「季節性アレルギー性鼻炎」と、ハウスダストなどが原因物質で、季節を問わず一年を通して起きる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。アレルギー性鼻炎の原因、症状、治し方などについて、専門医が解説します。

監修プロフィール
日本医科大学大学院 医学研究科 教授 おおくぼ・きみひろ 大久保 公裕 先生

日本医科大学大学院 医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授、日本医科大学付属病院 耳鼻咽喉科 部長、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会理事、奥田記念花粉症学等学術顕彰財団理事長、日本アレルギー協会理事、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会代議員。1984年日本医科大学卒業。同大学院修了後、アメリカ国立衛生研究所(NIH)に留学。日本医科大学耳鼻咽喉科准教授を経て、2010年より現職。医学博士。花粉症治療の第一人者として知られ、『ササッとわかる最新「花粉症」治療法』(講談社)、『花粉症は治せる!舌下免疫療法がわかる本』(日本経済新聞出版社)など著書多数。

<目次>アレルギー性鼻炎について知る


アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎が起きるメカニズム

私たちの体は、体内にウイルスや細菌などの異物(抗原)が入ると、免疫細胞が抗体(抗原に結合して除去する物質)をつくって異物を排除し、体を守るという「免疫」の仕組みが備わっています。普段はこの「抗原抗体反応(免疫反応)」によって健康が守られていますが、この反応が過剰に起きてしまうのが「アレルギー」です。
アレルギーを引き起こす原因は、抗体の1つである「IgE(アイジーイー)抗体」の働きにあります。IgE抗体は、花粉やダニなどのアレルゲン(抗原)が体内に侵入すると、それに対抗するためにつくられます。抗原が繰り返し体内に入るとIgE抗体は増え続け、「マスト細胞(肥満細胞)」の表面に結合して待機します。侵入する抗原がある一定量を超えてしまうと、抗原はマスト細胞上のIgE抗体に結合。するとマスト細胞が粘膜を刺激するヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質を放出し、くしゃみや鼻水・鼻づまりなどのアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。

アレルギー性鼻炎が起きるメカニズム

アレルギー性鼻炎を引き起こす原因物質(アレルゲン)

アレルギー性鼻炎は、引き起こす原因物質によって季節性と通年性に分けられます。詳しく見ていきましょう。

●季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

季節性アレルギー性鼻炎の原因物質は、植物の花粉です。主に以下の植物の花粉が症状を引き起こします。

スギ

2~5月ごろに全国的に飛散する、花粉症を引き起こす代表的な植物の花粉です。気温の高い晴れた日、風が強く空気が乾燥した日、雨上がりの翌日などに多く飛散します。花粉の飛散時期は地域により異なるので、天気予報などの花粉情報をチェックしましょう。
ヒノキ
3~5月ごろに全国的に多く飛散しますが、秋にも少量の飛散が見られます。スギ花粉症に次いで多い花粉症で、スギと合併することもあります。東海以西の地域では、スギ花粉よりヒノキ花粉のほうが多く飛ぶ年もあります。
ハンノキ(カバノキ科)
1~4月ごろに多く飛散するカバノキ科の植物で、湿地や林道沿いに自生しています。
シラカンバ(カバノキ科)
白樺(シラカバ)のことです。4~6月ごろに、北海道や東北地域、標高の高い地域で飛散します。
イネ科植物(カモガヤ、ホソムギ、ハルガヤ、ススキなど)
飛散のピークは初夏ですが、植物の種類が多いため初夏から秋にかけて長い期間飛散します。イネ科の植物の中で花粉症が最も多いのはカモガヤです。
ブタクサ(キク科植物)
8~10月ごろに多く飛散する、北アメリカ原産の雑草です。1960年代のブタクサ花粉症の報告以来、スギやヒノキと共に、アレルギーの原因植物としてよく知られています。
ヨモギ(キク科植物)
日本全土に分布し、草地や山間、道端などに自生する身近な植物です。8~10月ごろに多く飛散します。
カナムグラ(アサ科)
日本全土に分布し、道端や荒れ地に自生するカナムグラの花粉は8~10月ごろに多く飛散します。

 

●通年性アレルギー性鼻炎

季節を問わず一年中起きる通年性アレルギー性鼻炎の原因物質(アレルゲン)には、以下のようなものがあります。

ハウスダスト
ハウスダストとは、家の中のチリやホコリの中でも特に1mm以下の目に見えにくいサイズの物のことをいいます。特にダニの死骸が多く、他にも真菌(カビ)、繊維くず、人間の毛髪・フケ・皮膚片、ペットの毛・フケ・皮膚片、ダニのフン、昆虫の死骸などが含まれています。
ダニ
アレルギーを引き起こすのは生きているダニではなく、粉々になった死骸やフン、脱皮した皮などが原因になります。主にチリダニ、コナヒョウヒダニです。
動物
室内で飼育している猫、犬、ハムスターなどペットの唾液、皮膚片や毛がアレルゲンになります。
昆虫(ガ、ユスリガ、ゴキブリ)
フンの他、死骸が粉状になり、それを吸い込むことでアレルギーの原因になります。
真菌(カビ)
胞子が小さく鼻腔にとどまらないため、アレルギー性鼻炎だけでなく、気管支の病気を引き起こしやすいのがカビです。湿気の多い浴室などに発生するアルテルナリア(ススカビ)もアレルギーの原因になります。

アレルゲン:ハウスダスト、ダニ、花粉など

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の三大症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり

アレルギー性鼻炎のくしゃみ、鼻水、鼻づまりには特徴があります。くしゃみは、鼻のかゆみが強いため連発しやすいのが特徴です。鼻水は、透明でさらさらとしています。かぜの場合は時間の経過と共にさらさらとした鼻水からねばねばとした粘度の高い鼻水に変わるので、質の違いをよく観察しましょう。鼻づまりの症状は、かぜの場合は一定期間を過ぎればよくなりますが、アレルギー性鼻炎の場合は症状が続きます。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)は、強いかゆみや全身症状が特徴。「口腔アレルギー症候群」の合併も

アレルギー性鼻炎の中でも、花粉症は急激なアレルギー反応が起きるため、鼻の中に強いかゆみが生じる他、目や全身にかゆみが及んだり、発熱や頭痛などが起きたりすることもあります。
また、花粉症が起きる植物のアレルゲンと似た構造をもつ果物や生野菜を食べることで引き起こされる「口腔アレルギー症候群」も、近年増加傾向にあります。代表的なものに、シラカバやハンノキの花粉症に関連して、バラ科のりんご、もも、サクランボなどを食べると症状が現れることがあります。また、食物アレルギーの原因にもなるナッツ類は、イネ科の植物の花粉症と関連して症状が出ることがあります。口腔アレルギー症候群の症状は、口の中のかゆみや腫れの他に、鼻にかゆみが生じるといった花粉症と似た症状も見られます。急激な進行でアナフィラキシーのような息苦しい症状が出ることもあります。
このように花粉症は他のアレルギーにも影響が及ぶため、特に花粉の飛散時期は食べ物にも注意しましょう。

口腔アレルギー症候群

通年性アレルギー性鼻炎はぜんそく等を合併しやすい

通年性アレルギー性鼻炎は、掃除などでホコリをたくさん吸い込むようなことがあると、発作的に症状が現れるのが特徴です。
通年性アレルギー性鼻炎は、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎を合併しやすかったり、通年性と季節性アレルギー(花粉症)を併発したりする人も増えています。これまでは、通年性アレルギー性鼻炎の人が花粉症になることが多かったのですが、今は花粉症になった人が通年性アレルギー性鼻炎を発症する場合もあり、両方のケースが見られます。

アレルギー性鼻炎と似た症状が出る他疾患もあるので注意しよう

くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状があっても、違う病気にかかっていることもあります。アレルギー性鼻炎と間違いやすい疾患には、次のようなものがあります。

慢性副鼻腔炎
副鼻腔(鼻腔の周りにある骨に囲まれた空洞)の中に炎症が起こる病気です。粘膜が腫れたり膿がたまったりします。急性と慢性があり、慢性の副鼻腔炎は「ちくのう症」とも呼ばれます。細菌感染が原因の場合は黄緑色で粘り気のある鼻水が出ますが、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎に合併した場合、症状は鼻づまりの他、透明でねばねばした鼻水が特徴です。

鼻中隔弯曲症
左右の鼻の穴を分ける骨の「鼻中隔」が曲がり、左右どちらかの鼻腔が詰まってしまう症状をいいます。日本人の8割は鼻中隔が歪んでいるといわれますが、鼻づまりを感じるほどの弯曲があれば手術を行います。鼻水の症状はなく、アレルギー性鼻炎と合併することが多い病気です。

血管運動性鼻炎
寒暖差によって鼻粘膜の自律神経がうまく働かなくなり、鼻水をコントロールしにくくなるために、水っぽい鼻水が出る症状が起こります。例えば寒い日に温かいラーメンを食べた時など、鼻水が止まらなくなったりくしゃみが出たりした人も多いのでは。血管運動性鼻炎は副交感神経が優位になりやすい高齢者に多く見られます。


アレルギー性鼻炎の治療・対処法

アレルギー性鼻炎の疑いがあったら、耳鼻咽喉科で検査を行い、診断が確定したら治療を始めます。

●アレルギー性鼻炎の検査
(1)問診

問診が基本です。似ている別の病気もあるので、次のように症状を整理しておくと問診がスムーズになります。
 □どんな症状があるか、その中で一番つらいのは何か
 □その症状はいつから始まったか
 □どんな時(季節、時間帯、天候など)に悪化するか
 □どんな場所(室外、室内、旅行先、自宅周辺など)で悪化するか
 □居住地域の特徴は(川のそばなど、植物の生えている場所に近いか)
 □ぜんそくや食物アレルギーなど他のアレルギーはあるか
 □家族や親族にアレルギー疾患のある人はいるか

(2)アレルギー性鼻炎かどうかを調べる検査
鼻粘膜(鼻鏡)検査
「鼻鏡」という専用器具を使い、鼻腔の粘膜を調べます。健康であればピンク色ですが、花粉症の場合は赤く腫れていたり、ハウスダストアレルギーの場合は白っぽくなったりするなど特徴が異なります。この検査は、病院によって行わない場合があります。
鼻汁好酸球検査
綿棒で採った鼻水を顕微鏡で調べます。白血球の一種である好酸球が増えているとアレルギー性鼻炎であることが分かります。

(3)アレルギー性鼻炎の原因(抗原)を調べる検査
RAST検査
血液検査で、体内にある抗体の種類と量を調べ、どの抗原に対してアレルギーを起こしやすいかを調べます。
皮膚反応検査(皮内テスト)
疑わしい抗原のエキスを注射したり、皮膚を引っ掻いて抗原エキスを滴下したりする検査です。

●アレルギー性鼻炎の治療
アレルギー性鼻炎の治療法には、大きく分けて次の3つがあります。しかし、アレルゲンを遠ざける予防策を行うことが基本であり、最も大切なことです。後述する「予防法」をよく確認しましょう。

薬物療法
薬をのんだり、鼻の中にスプレーを噴霧したりすることで症状を緩和する対症療法です。薬の効き目や副作用は個人差があるため、医師と相談しながら自分の症状に合う薬を使っていきます。

季節性アレルギー性鼻炎の場合は、花粉が飛び始める1~2週間前から薬をのみ始める「初期療法」があります。症状が出る前から薬をのむことで、症状が出る時期を遅らせたり、飛散量が多い時期の症状を軽くすることができたりします。

アレルゲン免疫療法
アレルゲンを体内に入れて体を慣らし、アレルギー体質を根本的に改善する療法です。薬物療法とは違い、根治を目指せるのが特徴です。最初は少量から投与を始め、段階的に投与量を増やしていき、最終的には2、3年かけて一定量を投与し続けて、体質を改善していきます。
以前は「皮下免疫療法」(注射による投与)でしたが、今は舌の下に錠剤を置き、溶かしてのむ「舌下免疫療法」に代替されてきています。自宅でできるので続けやすいメリットがありますが、数年間にわたり毎日のみ続ける必要があるため、じっくり根気よく取り組むことが大切です。また、舌下免疫療法は全てのアレルゲンに対応しているわけではなく、日本ではダニとスギの2種類に対応しています。

舌下免疫療法

手術療法
鼻づまりの原因となる下鼻甲介(かびこうかい)という部分の粘膜をレーザーや電流、薬剤等で焼く手術や、粘膜を切除する手術などがあります。

市販薬の活用も一案
すでにアレルギー性鼻炎と診断され、薬物療法を行っている人で、忙しくて急に症状が出た時やすぐに病院に行けない時などには、市販薬も便利です。近年の市販薬は、スイッチOTC薬(医療用医薬品から市販薬に転換された薬)として、眠くなりにくい第2世代の抗ヒスタミン薬を配合した物がほとんどです。しかし症状がひどい時などは、第1世代の抗ヒスタミン薬もあります。自分の症状に合った薬を薬剤師や登録販売者に相談して選ぶことが大切です。
抗ヒスタミン薬については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

アレルギー性鼻炎の予防法

アレルギー性鼻炎と診断されたら、鼻に入るアレルゲン(抗原)をできるだけ取り除くことが基本です。以下のポイントを参考に、できるだけ生活の中のアレルゲンを取り除きましょう。

●ダニアレルギー
〈掃除〉
掃除の際、フローリングなどのホコリの立ちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかけます。床面の掃除機がけは、吸引部をゆっくりと動かし、換気しながら1㎡当たり20秒以上の時間をかけ、週に2回以上行います。
〈換気〉
日頃から、定期的に窓を開けて換気しましょう。部屋の湿度が60%を超えないように、除湿器や空気清浄機を活用したりしましょう。エアコンのフィルターは定期的に掃除してください。
〈寝具〉
布団は、天日干しや布団乾燥機で乾燥させましょう。週に1回以上、布団に掃除機をかけ、表と裏の両面から丁寧に吸い取ります。シーツ類、カバー類、ベッドパッド類、毛布類も、こまめに洗濯しましょう。高密度繊維の防ダニシーツやカバーを使用するのも一案です。
〈住環境〉
じゅうたんやカーペットは敷かず、布製のソファーはできる限り避けましょう。ぬいぐるみ、カーテンなど水洗いできるものはこまめに洗いましょう。

●スギ花粉アレルギー
〈外出時〉
花粉情報をチェックし、飛散の多い時の外出をなるべく控えましょう。外出する場合はマスク、メガネを使用し、表面が毛羽立ったウールなどのコートの着用は避けます。
〈帰宅時〉
帰宅時には、衣服や髪をよく払ってから屋内に入り、洗顔、うがいをし、鼻をかみ、付着した花粉を取り除きます。できれば、帰ってきたら「まずは入浴」が一番。花粉を落としてスッキリした状態で、食事を摂ることが大切です。花粉シーズンは、生活のルーティンを変えるとよいでしょう。
〈住環境・掃除〉
飛散の多い時は窓や戸を閉め、花粉の侵入を防ぎます。換気する際は窓を小さく開け、短時間にとどめましょう。また、布団や洗濯物の外干しは避けます。掃除は、窓際を特に念入りに行い、花粉を除去します。

●ペット(特に猫)アレルギー
〈飼育について〉
アレルギー体質の人は、できれば飼育をやめたほうがよいでしょう。ペットアレルギーでは屋内飼育の猫が最も多く、その抗原性は他の動物よりも強いといわれています。もし屋内で飼う場合は、居住空間を分けるなどの対処をします。
住環境・掃除
床はカーペットではなくフローリングにし、布製のソファーはできるだけ避けます。フローリングなどホコリの立ちやすい場所は、拭き掃除をした後に掃除機をかけます。部屋の風通しをよくし、こまめに掃除をしましょう。


即効性のあるセルフケア「鼻うがい(鼻洗浄)」

鼻うがい(鼻洗浄)は、花粉などのアレルゲンを鼻腔から取り除けるおすすめのセルフケア。真水ではなく生理食塩水を使うことがポイントです。以下のやり方を参考に行いましょう。ただしやり過ぎは禁物。1日数回までにとどめます。また、鼻から流れてきた鼻水や原因物質が口蓋垂(のどちんこ)の周辺に付着するので、鼻うがいの後はガラガラうがいも行いましょう。

●鼻うがい(鼻洗浄)のやり方
① 20~30℃のぬるま湯(できれば湯冷まし)250mLに対して塩を2g強の割合で生理食塩水を作る。
② 市販の鼻うがい専用容器や、長い管状の注ぎ口のついたボトル容器に入れる。
③ 前かがみになり、容器の先を片方の鼻の穴に当てて手で押し、「アー」と声を出しながら注ぐ。
④ 同様に反対の鼻の穴も行う。

鼻うがい(鼻洗浄)のやり方

アレルギー性鼻炎を疑ったらまずは検査を行い、自分はどんな環境で、どんな症状が起こるのかを知っておくことで、生活の中で予防や対策が立てやすくなります。
また、普段から体調を整えておくことも重要です。かぜをひくとアレルギー性鼻炎の症状が悪化してしまいますし、お酒の飲み過ぎも血管が膨張して鼻粘膜が腫れ、鼻づまりを引き起こします。普段から体調を整え、花粉症の人は花粉の飛散時期にはお酒を控えるなど、アレルギー性鼻炎の症状を悪化させない生活を送ることが大切です。
アレルギーについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。


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