血糖・糖尿病の原因

インスリンの分泌不足と働きの低下が糖尿病の原因

体に必要なエネルギー源は、炭水化物からつくられるブドウ糖です。食事を摂ると、炭水化物は小腸でブドウ糖に分解されて血液中に吸収されるため、食後は一時的に血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高まります。すると膵(すい)臓から分泌されるインスリンによって、血糖の一部は肝臓に蓄えられ、残りは筋肉に運ばれてエネルギー源として使われます。そして最後に、余ったブドウ糖は脂肪として蓄えられることで、食後に高まった血糖値は2〜3時間以内に元に戻ります。

しかしインスリンの分泌量が不足したり、働きが低下したりすると、ブドウ糖はうまく筋肉などに取り込まれず、食後の血糖値が下がりにくくなり(食後高血糖)、やがて常に血液中にブドウ糖があふれた状態(高血糖)が続きます。これが糖尿病です。


糖尿病になるきっかけの約90%は「内臓脂肪の増加」

糖尿病は発症の原因によって大きく4つに分類できますが、日本人の糖尿病全体の約90%を占めるのが、内臓脂肪の増加がきっかけとなって起こる「2型糖尿病」です。もともと日本人は欧米人に比べてインスリンの分泌量が少なく、穀物を中心とした食生活では問題ありませんでした。しかし動物性脂肪の多い食事が続いて内臓の周囲に脂肪がたまると、内臓脂肪細胞からインスリンの働きを妨げる物質が多量に分泌されます。すると日本人の少ないインスリン量では対応できず、糖尿病を発症してしまうのです。糖尿病を発症する時点でインスリンの分泌はすでに50%以下に低下しているため、早い段階での治療が必要になります。



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監修プロフィール
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

監修プロフィール
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

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