痩せて見えるのに、実は肥満と同じくらい健康リスクがある状態。これを「隠れ肥満」といいます。BMIが25未満でも体脂肪率が高い場合、特に女性の5人に1人が隠れ肥満に当てはまるとされています。この動画では、隠れ肥満を引き起こす主な原因について、4つに分けて解説します。
①筋肉量の低下(サルコペニア)
運動不足や加齢で筋肉量が減ると、基礎代謝が低下し、消費できないエネルギーが脂肪として蓄積されます。痩せて見えても、筋肉が少ないと体脂肪率は高くなり、隠れ肥満につながります。
②内臓脂肪の蓄積
内臓脂肪はお腹の奥にたまるため、外見には出にくいのが特徴です。BMIが正常でも、内臓脂肪が多ければ隠れ肥満です。内臓脂肪は糖尿病や高血圧など生活習慣のリスクも高めます。
③腸内環境の乱れ
腸内環境が乱れると、代謝や脂肪燃焼の効果が落ち、太りやすい体質になります。便秘の状態は隠れ肥満のサインになることもあります。
④生活習慣の乱れ
夜遅い食事や間食の摂りすぎ、朝食を抜くなどの習慣は、脂肪をため込みやすい原因です。生活習慣の乱れが積み重なることで、隠れ肥満を引き起こします。
隠れ肥満をそのままにすると、様々な健康リスクを招きます。内臓脂肪が分泌する物質は、血糖や血圧、血中脂質に悪影響を及ぼし、糖尿病や高血圧、脂質異常症など生活習慣病のリスクを高めます。見た目では分からないからこそ、発見が遅れ、気付いた時には進行しているケースもあります。
痩せているから大丈夫、とは限りません。BMIだけでなく、腹囲や体重の変化、生活習慣や腸内環境を意識することが大切です。
今日からできる小さな習慣で「隠れ肥満」を防いでいきましょう。
出典
・コラム:脱肥満!内臓脂肪ダイエット
・特集:自宅でできる!内臓脂肪と肥満チェック(「知ってるつもり」をアップデート 30代からの内臓脂肪と肥満)